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企画における変化と違い

企画を考え始める時には何かしらの起点が必要になります。
組織の上位者の指示がそれに当たりそうですが、それはあくまでも業務の始まりであって企画の始まりではありません。

企画は変化と違いの発見から始まります。
大きな視点で見た時の動的な変化と、小さな視点で見た時の静的な変化である違いの2つです。

前提として求められるのは変化です。
社会情勢や顧客のライフスタイル、市場の変化を捉えて新しい提案をすることが大きな始まりです。
変化は気付いてしまえば誰の目にも明らかなので、多くの人が同じ変化に対応した企画を考えます。
そこで必要になってくるのが違いです。
同じ変化を捉えた企画が存在していても、そこに違いがあれば競争の可能性が出てきます。
勿論違いがあるだけでは優位性は保証されませんので、違いがあってさらにその違いが特定の顧客にとって魅力があるものでなければなりません。

また、市場に変化が見られない中でも企画を立てなければならないことがあります。
一見変化がない中でも小さな変化を見つけ出すことが企画の仕事ではありますが、目をつけた変化が小さすぎればそこに目を付けたことが逆に足枷になってしまうかもしれません。
そんな時には初めから違いを意識してスタートすることになります。

市場を調べて、顧客を理解して、求められるのは企画を立案する、それは教科書通りの展開です。
しかし競争環境が激しくなっている現在において、違いのないものは見向きもされません。
どんな変化に目を付けて、どんな違いでアプローチするかという競争の観点から考えていくことも必要になってきます。

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