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知識知性と主義主張

あの人には話が通じない、こんなことが分からないなんて勉強が足りないんじゃないか、なんて論理性のない人なんだろう…

人と話をしていて、自分の意見が理解してもらえなかったり、協力してもらえなかったりすると、相手の人格や能力まで否定してしまいたくなります。
ところが、人格や能力に問題があるように思える人も、別の人から見ると優秀だったり頼りになったりすることが多々あります。

人は物事を考えて判断する時、知識や知性による能力だけでなく、主義や主張によっても大きく左右されてしまいます。
話が通じないのではなく、主張の相違によって合意することを拒否しているのかもしれません。
論理性がないのではなく、主義に反するものなのかも知れません。

相手の知識知性の存在を否定した時、対話の姿勢は失われ、教育や命令になってしまいます。
実際に知識知性の欠けた人は多くありませんので、教育や命令の姿勢が主義主張と反発してしまいます。

誰もが一定以上の知識知性を持っています。
知識がないとしても、それを補おうとする知性は持っています。
その前提に基づいて、相手の主義主張を理解しようとすることが物事を効果的に進めるスタートラインになるのです。

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