アイデア創出の阻害法
アイデア創出には様々な方法があります。
フレームワークは数知れませんし、オズボーンのチェックリストという61もの切り口をまとめたものもあります。
世の中にフレームワークが溢れているということは、逆にいうと究極のアイデア創出法が見つかっていないということです。
こちらの方が使いやすかった、特定の業界にはこちらの方が効率的だったといった具合に増えていきます。
このnoteで私が書いていることも世の中にある理論の自分なりの焼き直しの部分があるのも同じ理由です。
資産運用の基本の基本は支出を抑えること、という話を聞いたことがあるでしょうか。
どこに投資するか、投資額を増やす為の増収をどうやって図るか、人はプラスにする為の方法に目を向けますが、本当に大切なことはマイナスを生み出す原因を止めることです。
どんなに効果的な資産運用をしていても無駄遣いが多ければ意味がありません。
アイデアも同様です。
アイデアを出す時、様々なフレームワークを試そうとしますが、実は重要なのはどのフレームワークを使うかではありません。
どんなフレームワークを使っても、すべてのアイデアはあなたから出てくるのです。
アイデアの出元であるあなたがアイデアが出ない状態にいれば当然アイデアは出ません。
そんな時は気付かないうちに自分に「アイデア創出の阻害法」を効果的に使っているのかも知れません。
難易度の高い案件について考える時、こう思うことはないでしょうか。
「これは難しいぞ」
打ち合わせ中価値から溢れることがないでしょうか。
「難しい問題ですね」
「難しい」と認識した時、問題は難しさを増します。
問題自体の状況は変わらなくても、関わる人が解決できなくても仕方ないという認識を持つからです。
解決できないかも知れないと認識してしまっては、解決の為の自由な発想は生まれにくくなります。
「難しそうだけど何かあるよね」
「これが解決できればヒーローだよね」
難しいと言葉にすると、難しさの根拠を上げ連ねていきたくなりますが、ポジティブにゴールを目指す言葉を出し続ければ発想の自由さは取り戻せます。
アイデア創出法を考えるだけではなく、時には阻害する方法を考えてみるのはどうでしょう。
阻害要因を排除できれば、アイデア創出法がより活きてきます。
余談ですが、阻害法を使うことで採用を競い合うグループワークで周りに負荷をかけることもできます。悪用はほどほどに。
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