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[小説]月が綺麗ですよ
ようやく仕事を終えて、窓を開ける。
草むらの湿った匂いを吸い込みながら、大きく伸びをする。
明るい夜だな。そう思って空を見上げると、月がとても綺麗だった。
それで、ユウに伝えたくなった。
コール音を数えながら、深夜だし迷惑だなと気づく。
切ろうとした瞬間
「もしもし?カオリさん?」
戸惑っている声に、ちょっと緩んだ。
「はい、カオリです。操作ミスじゃないですよ。」
先日、操作ミスでわたしに
[小説] 君がいること
日曜の朝、姉貴に叩き起こされた。
「イヤリングがこわれちゃったの、なおらないかしら」
パワーストーンだかなんだが知らんが
ボンドではっつけてあるのが、とれただけだ。
「そんなの、自分でなんとかしろよ」
なんて言うと、余計にややこしくなって気分が悪くなるのでつけてやった。
姉貴は女子会とやらに、出かけていった。
女ってのは、わからねぇ生き物だ。女同士で出かけるのに、念入りにおめかしする。誰に見せる