MAHOにとって「絵を描く」とは 1
私は、幼いころから絵を描いてきました。
父も母も妹も絵が上手。
そんな家庭で育ちましたので、それが当たり前だったのかもしれません。
自分で描くのはもちろん、ぬりえも大好き。
一日に何枚もの紙を使いました。
でも、当たり前だったからこそ、のちのちそれがあだとなりました。
「みんなの方が上手だから、私の絵なんて描いても価値がない」
そう思った私は、中学生の頃に絵を描くことをやめ、文章を書くほうへ進むことを決めました。
(それはそれで良いこともたくさんありました)
それからしばらく、私は文章を書くことに熱中しました。
大学は小説を書く学部に決め、ほとんどの時間を文字で創ることに割きました。
その間、絵を描くことはほとんどありませんでした。
そして時は流れ、仕事をし、結婚をし、子どもを産み、育て……。
わが子が自由な感性でどんどん描いていく姿を見て、私は思いました。
「私ももう一度、好きな画材で好きな紙に好きなように描きたい!」
そこで、長い間気になりつつも手を出さずにいた水彩色鉛筆の小さなセットを購入したのです。
続くかわからないという理由から購入せずにいたのですが、描いてみたら楽しくて楽しくて……。
隙間時間を見つけては描く、ということを繰り返しました。
そこで、気づいたというか、感じたことがあったのです。
つづく↓
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