移住を話した日。
私はパパと2人で暮らしている。
ママが8年前に亡くなってから。
ママが生きていたときは3人で暮らしていた。
私は1人暮らしを体験したことがなく
一人暮らし宣言をママにした矢先にママのガンが判明した。
ママは1年半でこの世とサヨナラをした。
ママがいなくなって私はなぜかパパに当たっていた。
今思えば精神的にかなりやられていたのだと思う。
しかも私は家で笑わなくなった。
パパに対してキツイこともかなり言っていた。
何度もパパを泣かせた、67歳のパパを。
その度に私だってツライって泣いていた。
4年間ぐらいはそんな感じの日々。
パパにもっと優しくなろうと努力もした。
お互い泣きながら気持ちをぶつけた時もあった。
ある時こんな話を聞いた。
父親との関係は仕事がうまくいく、いかないに繋がる、と。
かなり心当たりがあった。
毎日ハードな仕事で体も心も犠牲にしているのに豊かにならない。
仕事ファーストで頑張っているのに豊かにならない。
体調崩しても会社に行って自分に無理させているのに認めもらえない。
納得した。
パパにしていることが自分に返ってきている。
そうか。
この父親と仕事の関係論をこの際利用しようと思った。
パパにツラク当たる自分がすごく嫌なのに
パパにどうしても優しくできない自分がいたから。
パパに優しくする=仕事がうまくいく方程式を
ドライに割り切って実践することにした。
自分が変わりたかったから。
まずパパに「おはよう」と言われても「んー」しか返さない私から
パパ「おはよう」私「おはよー」と。
かなり勇気がいった。
パパの話が長くてものんびり話しを聞くようにした。
自分のことをパパに話すようにした。
パパが酔っていても話しをするようにした。(なぜか酔っ払いがすごく嫌い)
そしたらだんだんと仕事で悲しい思いをすることがなくなった。
私の能力を認めてくれる人たちに出会った。
褒められることがすごく多くなった。
そして何よりパパと仲良しになった。
仕事の話しや今後自分はどう生きていきたいのかを
パパに話せるようになっていた。
めちゃくちゃ勇気がいったけど
パパに優しくする=仕事がうまくいく方程式を実践してよかった。
やってみてよかった。
そして2、3日前のこと。
移住したいという思いがぶわーと湧いてきた。
田舎で暮らすのはいいのではないかと。
その思いもパパに話した。
素直に思っていることを話した。
これからどうしたいのかと。
仕事がフリーランスになってどこででも仕事ができること。
仕事は7つ持つこと。
自然があるところで暮らしたいこと。
これから出会うパートナーとは結婚するかもしれないし
しないかもしれなこと。
結婚という選択だけではないと思っていること。
パートナーと私とパパと3人で暮らしたいこと。
私はパパとママを選んで生まれてきたこと。
私はパパを最後まで見届ける役目があるということ。
必要最低限に物がある暮らしでいいこと。
死ぬまでパパも私も社会に必要とされる存在でいること。
食べる事に丁寧にすること。
そしてこれが一番大事なこと。
今住んでいるマンションはパパにとってママとの思い出が
たくさんあるところ。
そこを手放すことはできるのかということ。
もし無理なら別々に暮らす選択もあるということ。
これらのことをパパに伝えた。
パパはママは一緒に連れて行ける、と。
そしてありがとう、と。
いいね、とすごく嬉しそうに笑っていた。
話してよかった。
言わなければ伝わない。
親であっても。
私自身幸せな気持ちになった。
心が軽くなった。
そしてワクワクしている。
これから移住に向けて情報と土地の相性を見つけていく。
欲しい情報がひらりとやってくる。
どうしてこんなに楽しみなんだろ。
そして人との出会いに感謝する。
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