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2023年11月の読了本

『毒入りコーヒー殺人事件』

本屋さんでタイトルを見た時に、絶対に自分好みの本だと確信しました。
おそらく私が大好きな『毒入りチョコレート事件』をオマージュしているのではないか、と思わせてくれるタイトルだったからです。

作風としてものすごく似ているわけではないと感じましたが、
本の帯にある市川憂人さんのコメント「自分が何服も盛られていた」ことに最後に気が付くという点で、
何重もの驚きがあるところが似通っているなと思いました。

朝永理人さん、この作品を読むまで知らなかったのですが、他作品も読んでみたいです!

『スタート!』中山七里

中山七里さんの作品は初読み。

映画の撮影現場が舞台というミステリーは、あんまり聞いたことがないような気がします。

ミステリーとしてはもちろん、
映画の撮影ってこんな感じなのかな…と想像する楽しみ方もある作品だと思いました。

『京都伏見のあやかし甘味帖 おねだり狐との町屋暮らし』柏 てん

数年前に読んで以来の再読。

ファンタジーあり、甘味あり、観光スポットの見どころあり、という何重にも楽しむことができる小説だと思います。

ファンタジー部分は、子狐のクロがあまりにかわいすぎて…🦊
挿絵はないので、表紙に描かれているクロのイラストをもとに自分なりのクロを想像していくしかないのですが、
健気でおねだり上手でとにかくかわいい。
私の家にもクロがいて欲しい。

甘味部分は、小太郎という甘味を愛しているキャラクターが(おそらく)実在の甘味処をとにかく訪ねまくっていて、
小太郎が甘味処に行くコラムがところどころにはさまれています。

このあやかし甘味帖シリーズだけを携えて京都に行っても、充分京都を楽しめるような気がします。

観光スポット部分は、この第一巻の重要な部分にも関わってくるのですが、
京都といえば!というスポットの1つ、伏見稲荷大社がおおいに登場します。

主人公のれんげがひたすら伏見稲荷大社を歩き回るシーンがあり、
伏見稲荷大社ってそんなに広いんだ、とびっくりしました。

いつか行ってみたいと思っているのですが、観光は伏見稲荷大社だけにして、あとは甘味処にたくさん行く旅も良さそうだな〜とか想像したりしてワクワクしてます。

『京都伏見のあやかし甘味帖 花散る、恋散る、鬼探し』柏 てん

この第二巻は初読み。

ファンタジー部分がよりパワーアップしていて、
甘味部分もより爆発力を増していて、
そしてクロのかわいさも増し増しになっている、
と思います!!

第一巻を久しぶりに読み直したら面白かったので、続きを買いに行きました。
前に読んだ時は、続きは買わなくてもいいかな〜と思った記憶があるけれど、
今回第一巻を読み直してみて続きを買いたいと思ったので、やっぱり読むタイミングって大切。
たぶん主人公のれんげと同世代になってきて、共感しやすいっていうのもあるのかも。

本屋に行ったら今は10巻くらいシリーズであって、びっくりしました。人気シリーズなんだな 👀

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