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2023年10月の読了本

神楽坂 スパイス・ボックス

作中と同じ季節だったり、時間の流れがたまたま同じタイミングだったりすると、より一層その作品に没入できるような気がしています。

この『神楽坂 スパイス・ボックス』は、なんとなんと…日付まで一緒で。
9月中に購入はしていたのですが、読み始めたのがたまたま9月30日の夜寝る前。

主人公たちが”スパイス・ボックス”というスパイス料理のお店を、
クミンの日にちなんで9月30日に開店する、というエピソードから始まり。
読んでいるうちに、「あれそういえば今日同じ9月30日だ」と気がついた時は、なんだかものすごく嬉しい気持ちになり、より作品世界に入り込めるような感覚になりました。

それでテンションが上がったせいか、
読み始めた翌日の10月1日に、KALDIに行ってクミンを買ってしまいました。
特に使う予定もないのに。

今度クミンを使ってカレーでも作ってみたいな、と考えています。

46番目の密室[新装版]

学生時代に図書館で借りて読みました。
ここからアリスと火村の世界観にハマっていったような記憶です。

久しぶりに読もうと思い立って、新装版を購入しました。

途中で頓挫してしまっていた国名シリーズを、ここからまた読んでいく心算です…!💪

内容はうっすら憶えていたつもりが、全然記憶と違って。
好きな作品なつもりでも、10年も経つとほとんど憶えていないもんなんですね…

犯行の動機なんかは、特に記憶と全然違いました。
1995年に出版されているので、もしその時代に読んでいたら、今の時代の自分とは違う感じ方があるような気もします。

"46番目の密室”というタイトルが謎めいている雰囲気があって、本屋さんに並んでいるとついつい手に取りたくなってしまうような感じが(私は)します。
46番目…?45までの密室って??みたいな。(説明書き見ればすぐ分かることなのですが、説明書きを読んでもさらにワクワクさせられると思います。)

第二章タイトルの”焦茶色のサンタクロース”も、なんだかおしゃれ風味があって好きなタイトルです。

レジまでの推理 本屋さんの名探偵

こちらも久しぶりに読み直した作品。

本にまつわる謎が本屋さんに持ち込まれる、というお話で、(ざっくり説明すぎる…)
多少迷惑がりつつも、最初は渋々、途中からノリノリで(一部メンバーが)解決に導いてくれたりして、
こんな親身な本屋さんがあったら、私も通いまくりたい。

この本もタイトルが絶妙に好きな感じで、
”レジまでの推理”なんてタイトル、私には一周回っても思いつきそうにないです。
ただよくよく考えると、謎を持ち掛けてきた人たちは、ほぼほぼ本を購入してる描写は無い。
ので、”レジまで”行くことなく推理は終わってしまっているわけで、
厳密に言うと”レジまでの推理”というタイトルが完璧100%マッチしているのか…なんてことを考えたりしてしまったけど、
そんな考えをフル無視するくらいにこの”レジまでの推理”というタイトルは好きな感じです。
本のタイトルって作家さん本人が考えてるのかな…編集者さんと揉みながら考えたりしてるんだったら面白いし、別案とかあれば知りたい。

あとは、書店員が”レジ”に戻る”までの推理”、みたいな考え方もあるなーとかも考えたり。

チーズ屋マージュのとろける推理

グルメミステリ、大好きです。

舞台も大好きな神楽坂。今月は神楽坂作品に縁があるなあ。

美味しいチーズと美味しいお酒を嗜みたくなったのと、
久しぶりに神楽坂に足を運びたくなりました。
調べてみたところ、神楽坂にもチーズ専門店があるようなので、
いつか行ってみたいです。


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