あ
持て余してる霊感とHSPのはなし。幽霊だけが視えるわけでもないはなし。
出会えて本当によかったnoteをまとめさせていただきました。
音楽番組の時間帯に予定を入れない私がオススメしたい曲の数々。
しんどい時、辛い時、寝る前、お酒飲んでる時、その肴になることを願う映画の話。
道にどんぐりが落ちていた。 「こんな時期に....」と思ったけれど、やはりどんぐりは丸くて茶色い暖かな色をしていて小さくて可愛い。そんなことを思うと同時に、恥ずかしい 苦しい けれども温かい思い出があることを思い出した。 小学一年生の秋、季節のものを集めるという「いかにも」な行事があり、その際にクラス中の同級生らがどんぐりを集め出した時があった。 「いかにも」な行事に冷めた感情しか持てなかった私だが、たかが7歳されど7歳。周囲のどんぐり熱に置いていかれる恐怖を覚え、どん
今年が始まったある冬の日、私は荻窪駅のATMで10万円を下ろした。弟が結婚したのである。 大金を懐に入れ、そのご祝儀袋を探しに吉祥寺へ向かった。手は震えていた。動揺していたのである。 ちなみにと言ってはあれだが、同時期に、私は婚約破棄をした。血を分けた兄弟であっても、同じ時期にこんなわかりやすく幸・不幸が分岐するものかと驚嘆したから震えていたのかもしれない。 そう、私は「確実に結婚するだろう」と信じ合っていた人と結婚しない道を選んだ。そもそもそう信じていたのは私だけだったか
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「ここを引っ越すなんて感慨深いね」とたくさんの人によく言われる。親にも友達にも。唯一自分だけはあっけらかんとしていて、せっせと荷物を詰めている。私は、多分、来週も来月もまた同じ部屋に戻ってこれると思っているらしい。 **** 今住んでいる家から引っ越すことになった。8年住んだ初めての1人暮らしの小さなアパート。ランドマークひとつないビジネス街に佇む、肩身の狭いこのアパートの日々は、苦しいことばかりだった。 本当はずっと実家に居たかった。家族の安心に包まれた家を身を切るよ
大好きな愛犬が虹の橋を渡りました。その約一か月後、家の中を歩く愛犬を見かけました。確実に、彼女の足でした。ふさふさな白い、その足。懐かしい一瞬でした。その時は、お酒による眠気であの世とこの世の間にいるような浮遊感の中にありました。見間違えでも、あの時嬉しかったから、それでいい。
「明日世界が最後だと思って生きてみよう」と言われて久しく、明日は全然最後じゃないし、最後じゃないのを分かってるし、最後だとしてもあまり変わらないのを承知しているから前に進めないんだよな。前に進む必要ってあるのかな。
『ちょっと思い出しただけ』を観た。 CMだけで息が苦しくなって、でもその苦しさが愛おしさに変わる瞬間を見届けたくて、やっと観に行くことができた。 感想は、「もう」おもしろくなかった。 もちろん、俳優さんたちの生々しく繊細な演技は最高だった。 でも、どうしてだろう? --- 『ちょっと思い出しただけ』は照生と葉の二人の6年間を綴った物語。7月26日の照生の誕生日を軸に、6年間を振り返るお話だ。際立って大きな出来事があるわけではなく、それぞれの喜びや苦しさがそれぞれの胸を
皆さんの職場に「お菓子コーナー」なるものはありますか?あの、勝手に取っていいお菓子が並んでいる場所です。私の職場にもあります。 私はなぜか、そこからお菓子を取ることができません。 だから、毎日100円くらいのお菓子を自分で買っていって、一日をしのぎます。職場のお菓子を取ればいいのに。それが私にはできないのです。 GODI〇Aとか、つま〇り…たくさんの高級そうなお菓子。 私にだって手に取る権利はあるのに、どうしても手にすることができずじまいです。 そういえば、職場の冷蔵庫
わたしは朝起きた瞬間からローストビーフのことを考えていました。夜食べるローストビーフ。 帰ってきてから洗濯物畳んで、料理するのがめんどうになるのが目に見えたので、朝起きた瞬間からローストビーフをじゅうじゅう焼き始めました。飛び跳ねる油の熱さにはもう慣れました。職場で「あれ?なんか香ばしいにおいしない?」と言われたらどうしようと思いましたが、誰にも言われませんでした。自分がいなくても大丈夫なような空間を見ると、とてつもなく悲しくなり、なのになぜか、自然と救われてもしまいます。
「愛」という概念に触れたとき、その奥深さ、深遠さにめまいさえ起こすほど。「愛」にまつわるあれやこれやを考えても、結局、ほんわかした答えしか出ず、そして、だれかと分かつこともなく、そっと心の中にしまってしまう。 ☆ ある日、新宿の街を歩いていたら、放浪癖があるような青年が声を掛けてきた。 「自分は夢を叶えるためにこういう活動をしています!」 どうやら彼は夢を叶えるために、東京のあちこちの駅でいろんな人に声を掛けて靴磨きをしているそうだ。その熱気に気圧されて、私は自らの靴
「肯定」という言葉が好きだ。 いつか、小説で「肯定」という言葉のもつやさしさが身に染みてから、この世のあらゆる悪も醜さも弱さも「肯定」していこうといき込んだ。 でも、案外「肯定」は難しい。 こうしている今も、昼寝をしようとしている自分を肯定できないし、土曜日を謳歌する自分をどこかで「ダメだよ!」と否定している。 さらには、今の自分の考え方も、生き方も、否定している。「もっと良くしないと」「上を目指さないと!」と焦っているのだ。 いつも「否定」している。 実は「肯定」より
先日パソコンを購入しました。 やった~~~~! あらゆる角度からお披露目。 というのも、以前使っていたパソコンは、動きが遅いとかGoogleが開かないとかの問題もあったものの、最も驚いたことが「錆び」なのであった。 パソコン(旧)の側面にぼつぼつが1000個以上誕生し、科学進化が目覚ましいこのご時世に「錆び」という問題でパソコンに苦い思いをした人は何人いるのだろう。 「あばたもえくぼ」にならず、5年間のお付き合いを終わりにしました。 振り返れば、パソコン(旧)には
大好きな人と一緒に「思い出せなかったことを思い出せた瞬間」を尊く感じる。 地名、人名、あの時の出来事の流れ…。 そういうのを一緒に思い出せるというのは、それだけその人と一緒に時間を過ごしている証だから。 ☆ 『ロマンスドール』という映画がある。(amazon primeにある) 映像からして透明感しかない。さらにはキャストが綺麗すぎてビー玉を覗くときのような凛とした気持ちになる。しかし、予告だけ見ると結構どころかかなり官能的で、というかダッチワイフが主題になっていた
井戸川射子『ここはとても速い川』が気になる。立ち読みで泣いてしまった。親に育ててもらえない現実をただ静かに受容する子どもの物語。大人が隠しているすべてを子供は知っている。「生まれてくれてありがとう」と伝えたくなる。主人公は私の恋人そのものだった。生まれてきてくれてありがとう。
マクドナルドの2階から、道行く人を見ています。 みんな似たような顔をしているけれど、絶対違うところがあって。 険しい顔をしている人がいれば、愉快な家族がいて。 同じ星に生まれたのにも関わらず、互い違いに、大きな差や小さな類似を重ねているようです。 みんなが持つ物語がこれからも優しく時に強く紡がれていくことが美しくもあり、切なくも感じます。 そんな気持ちに、寄り添う曲。 【折坂悠太/平成】 平成を彩った曲はあれだけたくさんあるのに、平成を「こんな風に」俯瞰して、総括
先日、お仕事で書いた【歌詞考察】の記事が公開されました。 その楽曲とは…大好きな東京事変『群青日和』です! さっき「🔎群青日和 歌詞 意味」で調べたらなんとトップに出てきて感激しました。 「群青日和について書いてください」と連絡をもらったとき、バーミヤンで「デュフフ」とにまにましてしまいました。だって大好きな曲だから。 ”新宿は豪雨”ではじまるこの歌は、ありがちな失恋、鬱屈した人間模様を描いています。 言葉のひとつひとつが叙情的で、辛辣で、怒りと悲しみにも満ちていま