Photo by takaren 「夏の宵道」 5 月草偲津久 2022年9月4日 21:16 夏模様の浴衣が風にゆれてた提灯の光に照らされて綺麗だまるで消えることのない花火のやうで目が離せず石に躓いた。飲み干したラムネの空き瓶を透かして見える景色は晴天のプール底そこで揺らぐ君の姿はとても儚かつた。人影も少なく騒ぎも遠ざかつてく帰り道の君の後ろ姿は暗くぼやけて声音がだんだん切なくなり夏の終はりをひとり悟る。田んぼで蛙の声ばかり響いてたまに君を見失ふのが恐くてたまらず掴んだ手が温かく君は笑つてからかつたね。 ダウンロード copy #小説 #詩 #夏 #詩のようなもの #文学 #夏祭り 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート