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外資コンサルの知的生産術ー知的生産の戦略編(1〜9)

最近、アナロジー思考、クリティカルシンキング、クリエイティブシンキング、ロジカルシンキングなどたくさんの思考法の実用書を読んできたが果たして、実生活に活かせることができているであろうか。答えは、NOである。なぜなら、思考法の知識をインプットしただけでは、知的生産術は向上しないからだ。たしかにインプットすることが目的になって、知った気になったことがある。このインプットを目的にしてしまうと、自分で考える能力の欠如、何でもかんでも情報を鵜呑みにしてしまい信頼される人になるまで時間がかかり過ぎるのではないかと思う。この意見は自分の一意見であり、自己啓発本を読んでいる人を決して否定しているわけではない。

そもそも知的生産性とは、情報をどう集めるか、集めた情報をどう処理するかといった『行動の技術』、『心得』のよっていくらでも高めることができる。知的生産には、目的に照らして情報を集め、集めた情報を分けたり組み合わせたりして示唆や洞察を導き出し、それをアウトプットとしてビジュアルやレポート文書にまとめるという一連のプロセスがある。

そこで、知的生産の戦略として4つある。順に紹介してきたい。

⒈知的生産の戦略

①「顧客の知識との差別化」を意識する

知的生産を上げるためにまずなにからしますか?

➡️やっぱり、本、ネットで調べる、など

結論から言うと、違います。

理由は、いわゆるこういった類の情報収集はもっとずっと後回しにしなければならないからです。

例えば、英語の勉強をするにしても単語から学ぶ人もいると思いますが、ネイティブは、幼少期からそのようなことはせず、テレビや周囲の人が話している言葉をインプットし、アウトプットの連続により覚えることができます。

なので、何をやるべきなのか?

➡️知的生産の戦略策定→どのような知的生産物を生み出せば、この局面で勝てるのか?という点についての見通しを付ける。

見通しをつける=差別化=相手が未だ持っていない情報

②「新しさの出し方」を決める

どうやって新しい付加価値を生み出すかを考える。

新しさ=⑴広さで出す+⑵深さで出す

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③顧客を明確化する

広さと深さを考えるに当たって、最も重要な着眼点とは、知的成果を受け取る相手である。つまり、顧客を明確化することである。

④要求されているクオリティを押さえる

顧客を明確化させてからは、「何を知りがっているか」を明確化する。

⑤使える時間を押さえる

時間の目標設定がここで大事になってくる

➡️顧客→顧客の要求→時間(納期)の具体化

⑥活用できるリソースを確認する

どの程度のお金と人手が使えるか?

つまり、知的生産物に要求される品質に対して、資材としての情報にどれくらい投資できるか。

⑦顧客の期待値をコントロールする

⒈知的生産物のターゲットとなる顧客

⒉顧客が求めている知的生産物の品質

⒊知的生産にかけられる時間・金・人手

⑧期待値のズレはすぐに調整する

期待値と現実のギャップは、時間が経てば経つほど埋めにくくなる。

つまり、上司やクライアントと1番話したくない時こそ、本当は1番話さなければならないのである。

⒈納期 ⒉クオリティ ⒊コスト 

⑨指示は、「行動」ではなく「問い」で出す

情報収集に当たって、問いを明確化することとここまですれば及第点というラインを提示することである。行動ではなく問いで知的生産できる人は、プロフェッショナルである。プロフェッショナルといっても、定義としては、100%、常に全力の体育会のノリではない。80%の力量で顧客を満足させることができる人である。

そのプロフェッショナルの要素

①置かれている状況

②作業を依頼する人の力量

③扱うテーマの難易度に応じて適切なマイルストーンの設定を行うこと



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