大学の始まりと秋の始まり

ピピピピ  ピピピピ…

7:30
枕元のiPhoneの目覚ましの音が鳴り響く

まだ部屋に差し込む日差しの強さを感じる
朧気な頭をかき分けるように布団をかき分け
まだ寝ていたい気持ちを無視して
なんとか起き上がる。

今日もあさが来た。

リビングに下りると、すでに誰もいない。
いや、まだ寝ているだけかもしれない。
そんなことを少し気にしながら一杯の水を飲む。

少し前まではバリバリにメイクをしていた。
これも私の仮面の一つだった。
でも、もうそうする必要もないことを知っているから、簡単に身支度をすませる。

朝食は食べる気も起こらないのでフルーツグラノーラで済ませる。しゃくしゃくと咀嚼音だけが聞こえる、静かなリビング。
頭の中は、今日の研究内容で頭がいっぱいだ。

8:30
ガチャ。
なんだか清々しい朝。爽やかな風が気持ちいい。



まもなく、1番線に各駅停車○○行きが…

次の電車の乗り換えまでnoteを読む。
最近の日課で、最近の些細なたのしみ。
今日も素敵な記事に出会えるかなとワクワクする。


次は□□、□□でございます。
お出口は右側です。

乗り換えた次は本を読む。気がついたらあとひと駅。
毎日乗り過ごさないかとヒヤヒヤだ。


ピローン ピローン


9:40
電車を降りると、いつもよりずっと多い学生。
あ、そうだ。今日から大学だ。
私は夏の間も行っていたけれど。

賑やかな大学最寄駅
「久しぶり!夏休みなにしてた?」
ざわざわと久しぶりに友達に会えた嬉しい気持ちと、反対にまた大学が始まってしまった落胆した気持ちで駅の空気はいっぱいだ。

ぞろぞろと一列に、みな大学へ向かう。

そこへふわっと
いつもは無いカラッとした空気が肌を撫でる。


秋の訪れとともに大学もはじまった。

この夏で私は大きく変わってしまった。
突然、大学生の終わりを告げた。
大学生最後の夏はあっという間に過ぎ去ってしまった。
とても楽しく、道が180度変わった夏だった。

そして来た、大学生最後の秋
秋休み、なんて素敵な言葉は無くても秋をめいいっぱい感じたい。
学生生活の終わりに何が爪痕を残したい。

そんな秋のはじまりを感じた。

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?