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『SIGNAL』 山田宗樹

宇宙好きな私が惹かれない理由なんてない。
背表紙が目に留まり「宇宙っぽい」と感じ、
表紙を見て「うわ、宇宙だ…」と思い、
宇宙全開の内容ですぐさまレジに直行し、購入していました。

現実にありそうで、もしかしたら一昔前にあったのではないかと錯覚してしまうほど、現実的な内容でした。
あまりにも本に引き込まれると、小説がが憑依したような感覚になります。このSIGNALは特にそれが強かった。読み終えた後、数日間は本当に取りつかれたようで、この内容が現実なのか、本の中だけなのか、夢だったのか、混乱するほどでした。

私は小説を読むとき、「この話は何を伝えたいのか、何をテーマに書かれているのか」考えてしまいます。でも、この本は良い意味でそんなことを考えず、純粋に楽しく読んでました。とってもわくわくした!!

普遍的な<知>とは、宇宙の根本的な成り立ちと仕組みを巡る知識だ。それを突き止め、理解することは、この宇宙に生まれた知的生命体にとって、共通にして最大のテーマといっていいだろう。

いずれは宇宙のすべてが燃えつき、あらゆる生命の火も消え、時間の止まるときがくる。その瞬間まで、人類がM33ETIから託された<知>の松明が、はるかな時空を超え、知的生命体から知的生命へ、銀河から銀河へと、輝きを増しながら受け継がれていく。そんな未来を想像するだけで楽しくなってくるではないか。

私が宇宙に憑りつかれている理由のほとんどがこの言葉で表されている気がする。

近頃、自分の将来について考えることが多いです。“宇宙に携わる仕事がしたい”そんな想いから、私は機械工学科を選びました。でも、もともと物理が特別できたわけでもなく、なんなら数学は嫌いでした。できませんでした。逆に歴史大好き、本読むの大好き、百人一首大好き。根っからの文系でした。今でも歴史、本、日本の文化が大好き。だから、迷ってしまうことがあります。好きとは真逆の数学、物理、機械の勉強の毎日に。“本当にこの道で良いのか”と。でも、この本を読んで、私は純粋に宇宙が好きなんだと、再認識できました。
仕事とか、将来とか、今悩んだところで仕方ないことだから、私は私の好きを信じて進もうと思えました。

まとまっていませんが、あまりの興奮に何を書こうか言葉にならないのでここまでとします。

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葵月みず
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