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ストレスと疲れと微熱と。

久しぶりに微熱が出た。風邪じゃない。
私にとっては割とよくあることだった。

37.5~38.0度くらいの熱が出てるにも関わらず、私は元気なので自分でも気づかなかいくらいだった。なんとなくちょっとだるいだけ。引きこもりになる生理期間のように、布団に潜り込んで一日中アニメ見て、漫画読んで、疲れたら寝て、それで回復されるから気にしなかった。

このことに気づいたのはコロナ禍が明け出した、大学2年生の頃だった。コロナ禍の影響が小さくなるのに比例して、私はどんどん外へ出るようになった。オンラインだった大学の授業も次第に対面に、アルバイトも掛け持ちしたり、遊びに出るのも近場から県外へ、日帰りから宿泊へと、羽を伸ばしていった。

その頃から年に数回、だるくて動けない日が増えていった。あまりにもだるく、布団に潜っていても暑すぎると熱を測ると微熱。それは数日続き、恐らく疲れからくる熱だろうと判断した。

疲れからくるのならスケジュールを調節すれば良いと、私は手帳の休日に「休日」と書き込み、“休む”という予定を入れるようになった。その時はかなり改善されて、生理期間以外で布団の中で引きこもる日は無くなった。ただ、大学4年生になって顕著に増えた。

その時になって、私が疲れるようになると微熱が出てしまう根本的な原因が分かったような気がした。よくあると言えば、良くありすぎる“ストレス”によるものだろうと思う。

大学4年生、進路に迷った私は就活も研究も勉強もしていた。無謀すぎることは分かっていたが、そうやってもがくことでしか結論を出せないと思った。今思えば単純に、何かを捨てる勇気が無かっただけ。今あるものを手放すこと、手にしたかった憧れの未来を諦めること、これが怖かった。

全部を諦めないで、時間をできるだけ割いて、それでも近ずかない憧れや現状から振り落とされないようにしがみついて、そんなストレスを外へ出ることで放って。でも私のストレス発散は、外へ出て、しっかり休むことで成り立っていたことだけど無視をして、外へ出続け、疲れとストレスでまた熱を出す、そんな悪循環に取りつかれていた。


そんな疲れとストレスからくる私の微熱が久しぶりにやってきた。今回は純粋に連日のように外に出て、ライブに行って、ディズニーに行って、必要なお休みを取らなかっただけだから。そこはちゃんと反省して、スケジュールはこれからしっかり調節する。

ただ、それが根本的な解決になるのかは分からない。確かにお休みをちゃんとすれば、体調の良い日の方が多くなるだろう。でも、ストレスからきているものだという自覚もある。学生だったら授業中にどれだけ寝ていても、テスト勉強で巻き返して、いくらでも成績を取れた。ただ、仕事じゃそれはできない。体調不良で1日くらい休むことは私はいいと思っているけれど、たぶん休むことに対して私はストレスをまた抱える。

たかが熱、されど熱。
働くことって健康な身体の上で成り立っているんだなと、雇用されて働くことの基盤の弱さを感じる。どこかに弱点を抱える人はただ、働いているだけじゃダメなのかもしれない。

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葵月みず
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