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発情

食べない・寝ないに加えてもうひとつねねちゃんが異常性を発揮したのが発情でした。

通常メス猫の発情は生後6か月以降、洋猫では1歳~1歳半ぐらいで迎えることが多いようです。
ねねちゃんを我が家に迎えた時“あんまり小さいときに手術をするのはかわいそうだし、かといって発情を迎えてからだと乳がんのリスクが高まるみたいだし、生後7か月くらいに手術できるといいな”と思っていました。
そのため、食べない問題で戦っている最中は”避妊手術ができる生後7か月まで生かす”を目下の目標としていました。

ところがここでも異常性を発揮したねねちゃん、生後3か月で最初の発情を迎えてしまったのです。
発情をするとうるさくて飼い主が眠れないといった問題がありますが、それより困ったのが食欲が低下することです。
ただでさえ食べないねねちゃんが、1日にほんのひとくち食べさせるのも苦労する、ちゅーるを無理やり舐めさせようとしても食べてくれない状態に陥りました。

また、普段はトイレを失敗することがないねねちゃんが発情中は布団の上でおしっこするようになりました。
ちょうど新調したばかりだった羽根布団が次々に犠牲になりました。
これにはほとほと困り果てました。

生後2~3か月でも避妊手術は可能なようですが、獣医さんもまだ体が小さいことに加えて食べておらず体力がない可能性があることから、手術はもうちょっと先にした方がいいとおっしゃいました。

発情が1週間ほどでおさまり、さぁこれで成長を待って手術だと思っていると10日後に再発情、再び絶食の日々。
発情中でも手術は可能だということで年末に手術を検討していましたが、術後に病院が年末年始のお休みに入ってしまったら、手術のストレスで飲まず食わずになった場合休み明けまで生き残れると思えず…
結局10月末から年明けに手術をうけるまでの2か月半の間に4回の発情を繰り返しました。

ごめんよ、ねねちゃん。
発情中ストレスだったよね。発情したら乳がんのリスクも上がるよね。
でもまさかあんなに赤ちゃんのまま発情するとは…
いや、何に関しても特殊なねねちゃんのことだからまったく考えてなかったって訳じゃないんだよ…。でもねぇ…。

手術を受け(埋没縫合をしていただいたためエリザベスカラー不要、入院不要、抜糸不要で手術が終わって3時間後には遊びまわっていました。心配して損した…)て、これでもう発情しない!布団におしっこされることもないと!としばらくはとても穏やかで平和な日々を過ごしました。

が、術後2週間で再発情…
発情を経験した子は手術後も脳に記憶が残り、度々発情に似た行動をすることがあるそうです。
稀なケースではあるようですが、やはりここでもねねちゃんはマイノリティーの方に入るのか、頻回な発情行動が一生続くのかと絶望的な気分になりました。
病院に連れて行くと精神安定剤が処方されました。
1日か2日はのませましたが、ぼーっとしてしまってねねちゃんらしさが失われたうえ、おしっこが出なくなってしまった(この頃1日20回ぐらいおしっこをしてました。頻尿だったことも異常ですね)ため、その後はのませるのをやめましたが、それ以降発情行動をすることはなくなりました。
術後もホルモンの影響が残っていただけだったのかな。





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