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カナダ発!発酵オタクが甘酒作りの達人になる秘密をこっそり教えます

「うちのかかさんは甘酒作りが上手やった」

父が自慢げに言っていた。地区で3人だけが甘くて美味しい甘酒を作ることが出来たんだそうだ。母が作る度に「かかさんの味には程遠い」とダメ出しをする。祖母は私が生まれる前に亡くなっていたので、何度も何度も聞かされるその絶品甘酒を飲んだことがなかった。

ある時、農業高校の生徒が作ったという缶詰の甘酒をもらった。中に入っていたのはお粥みたいな固さ。今まで飲んできたどの甘酒よりも濃くて甘い。ラベルには『薄めて飲んでください』と書いてある。今でいう食べる甘酒。一緒に試食をしていた父が突然「これがかかさんの味だ!」と言った。


時は過ぎ、2016年から発酵食に興味を持った私は、ヨーグルトメーカーを買おうと意気込んで一時帰国した。お目当ての商品が人気が急上昇だとかで売り切れ続出。どこにもない。と思ったら、アマゾンでは2倍の金額で販売されていた。買わずにカナダに戻ったら発酵研究生活が難しくなる。
しぶしぶながらもポチった。



買ってよかった♪ヨーグルトだけでなく、ちょちょいのちょいで美味しい
甘酒に仕上がる。
これが甘酒作りの達人になれる秘密だ!


お勧めのヨーグルティア


★甘酒の作り方
ごはん        2合分(雑穀米でもOK)
米麹         150g~200g
冷水(または熱湯)  適量


内容器に2合分のご飯を入れる。冷ご飯であれば熱湯、炊き立てご飯であれば冷水をひたひたになるくらいまで加える。
そこへ米麹を加えてよく混ぜる。ちょっと足りないのでは?と思う程度の
水分量でも、糖化していく過程でおかゆ状になるので心配いらない。
ヨーグルティア55度・12時間にセットしてスタートボタンを押す。
2~3時間毎に混ぜる。

できあがったら一旦常温で冷まし、その後冷蔵庫へ。
3日後くらいに甘みのピークがくる。
賞味期限は2~3週間。冷凍保存も可。



私が作った甘酒を父に試食してもらうと、

「かかさんのと同じ味。よう出来とう」

とひと言。


祖母の甘酒が美味しかったのは、近所に住む杜氏とうじ(日本酒の醸造職人)さんから米麹を分けてもらっていたからだ。当時の台所で上手く作るコツも聞いていただろう。
その極秘情報を発酵好きの孫が解明してしまった。

祖母の甘酒を再現できるのは、ヨーグルティアと市販の米麹のお陰。
ほんと、いい仕事するね!


結論
甘酒向きの麹を使う
適温

この2点を押さえれば誰でも美味しくできる。


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