発達障害のこだわりと洋服の関係
こんにちは、モンブランひとみです。
3歳の息子は広汎性発達障害です。
日常生活のなかで多くのこだわりがあります。
▼偏食も発達障害のこだわりのひとつ
▼エスカレーターへの執着もありました
最近は洋服に対するこだわりが強くなりました。
発達障害の子が着る物にこだわる・困るという話はよく聞きます。
今回は発達障害と服がどのように関係しているのかをお伝えします。我が家の困り果てたエピソードと、対策も一緒に。同じような悩みを抱える方の参考になれば嬉しいです。
発達障害児が洋服で困る理由
発達特性が服装に選びに影響を与える理由はいくつかあります。
①こだわり
発達特性によるこだわりが着る服を制限することがあります。
例えば、同じ服・決まったキャラクター・特定の色。それらにこだわりがあるため、着る服を選びます。見通しを立てる力(先を予測する力)が弱いため、「いつも通り」に安心するんです。
②感覚過敏
発達特性のひとつに、五感の敏感さがあります。
洋服の場合は特に、肌触り(触感)、におい(嗅覚)など。
袖の当たり具合や、しめつけ具合、ボタンやタグが気になる子もいます。
③感覚鈍麻
感覚過敏の反対ですが、感覚が鈍感な「感覚鈍麻」がある場合もあります。暑さ・寒さに鈍感なため、季節に応じて服装を変化させる必要性を感じにくいことがあります。
④社会性の障害
自制スペクトラム症の障害のひとつに「社会性の障害」があります。
周囲の人の視線が気にならない、どう思われているか想像しにくいなど。「他の人の服装と比べて自分はちょっと変だな?」と察することが苦手です。そのため自分だけ気候にそぐわない服を着ていても気づかない場合もあります。
息子の場合
息子の場合はこだわりが強いです。
「いつも同じ」が大好きです。
そのため同じ服を毎日着たがります。
今年の夏は無印良品のボーダー柄の服(特に赤色)ばかりを着ていました。
自分で服を選ぶとこうなりがち
今年は10月に入ってからも気温が30℃近くあった名古屋ですが、先週突然寒くなりました。急すぎる気候変化でした。
そのため息子には「お外が寒くなったから今日から長袖の服だよ」と伝え、長袖の洋服を着せようとしたところ「きない!!!」と激しく拒否されました。
泣き叫び、激しくいやがる。
彼は昨日まで着ていた半袖のTシャツが着たいんです。
少し前に一緒にお店にいって長袖の服を自分で選んでもらっていましたが、その服も嫌がり、投げつける。無印良品の赤色ボーダーの長袖も、半袖のものとは微妙にボーダーの太さが違うことに怒る。
こんな少しのちがいで…?
でもなんてったって息子は違いのわかる男。
小さな違いも許しません。
参照:無印良品HP
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550344787700
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550182647815
経験者からのアドバイス
本当に困り果ててしまい、こんなツイートをしました。
するとツイッター界に住む賢人・先人たちから届いたアドバイスの数々。それと同時に、子供の服へのこだわりで困っている親御さんが多いことを知りました。
本当にたくさんのアドバイスが集まったため、同じ悩みを抱える親御さんにもお役に立てていただければと思い、以下にまとめました。
・事前に長袖の服を目につくところに吊るしておく
・カレンダーなどで事前に「この日は長袖」と予告する
・気温・温度計など数値でルールを決める
・クローゼットを全て見せて自分で選んでもらう
・長袖のインナーの上に半袖のTシャツを着る
・ヒートテックなどの防寒下着で調整する
・アームウォーマーや腹巻で調整する
・キャラクターなどのワッペンを付ける
・半袖に長袖を縫い付ける
▽感覚過敏がある場合▽
・半袖→5分袖→長袖と段階を踏んで慣らしていく
・大きいサイズの服を買う
・素材にこだわる
我が家のこたえ
その中で息子に合う方法を考えた結果がこちらです。
画像はプリントキッズさんから。
その日以降、長袖を着てくれるようになりました。
ASD児の息子はとても律儀なので、一度決めたルールはしっかり守ってくれるんです。彼にとっては「ルールを守ることがルール」なので。
でもこれがすんなり定着したのは、一度半袖のまま外に出て寒さを実感したからかもしれません。感覚鈍麻もある息子が「あ、これが寒いということなのか」と実感と言葉が一致したのかもしれない。
もちろん毎日うまくいくとは限りません。
気温変化の激しい時期は、半袖・長袖を行ったり来たりすることで混乱するかもしれません。
でも困り果て悩み切ったことで、今後もこうやって困りながらなんとかしていこうと腹をくくれた部分もあります。
おまけ
息子が長袖を着たくないと泣いて大暴れしていた日。
夫婦で途方に暮れながら「そういえば小学生の頃、一年中半袖半ズボンの子いたよね。あの子たちにもこんな事情があったのかな」と私が呟いたところ、隣で夫がハッとした顔をしていました。
幼少期のこだわりがエピソードをたくさん持つ夫。
息子が発達障害と診断された時、どんな特徴があるのかを合わせてお義母さんに伝えた際「もしかしたら私も大変だったのかな…」と話していました。
育児の悩みは時代を越えて共有されるのかもしれない。
そんな学びを得た出来事でした。
ウォーリーに馴染み過ぎる息子
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