ヒンディー語が恥ずかしい? インド人にとっての英語とは インドの言語について Byインド人と国際結婚した女
こんにちは、とらもです。ちょっと久しぶりでございます。
今回はインドの言語について書いていこうと思う。特にヒンディー語と英語にフォーカスして記事を書いていく。今回夫やインド人友人などにもいろいろ聞いてみたので少しだけ参考にしていただければと思う(※インドは広いので私たちの知らないところがたくさんあるから)
インドといえばヒンディー語?
多くの日本人のイメージとしてインドというとヒンディー語のイメージが強いであろう。あと英語など。しかし実際はインドにはものすごくたくさんの言語が存在する(100以上)。なのでヒンディー語をみんなが話せるというわけではないのだ。
ヒンディー語の位置づけ
ヒンディー語と英語はインドにおける公用語ではあるが、ヒンディー語を話せるのは主に北インドの人たちである。なので、北インドと南インドの人の会話となると、ヒンディー語ではなく、英語で会話することが多いようだ。例えば、夫とRRRを映画館に見に行った時も夫は全く何を話しているのか理解できていなかった、なぜならRRRは南インドの映画でヒンディー語が使われておらずテルグ語(南インドの言語)が話されており夫にはさっぱりだったということだ。(ちょっとうける)南インドの人がヒンディー語を全然わからないというわけでもないらしいが、英語の方が得意な人も多いようだ。
トリリンガルが普通!?
例えば夫やインド人の友人を見ていて、一つしか言語が話せないという人にはほとんどあったことがない。だいたいみんな3言語ぐらいは話せる。なぜそうなるかというと、言語を状況によって使い分けなければならないからだ。例えば、私のインド人の友人の例だと、
家:ベンガル語(ベンガル人の人たちが話す言語、)
学校、職場:英語、ヒンディー語
このような感じで、家庭で話す言語が学校や職場で使う言語と違うのだ。
インドには様々な民族がおり、言語も民族によって違う。そのためそのローカルの言語+ヒンディー語・英語(学校で習う)といった感じで、三か国語話せたとしても普通なのである。
夫が話せる言語
夫も話せる言語が多い。そして夫は親が転勤トライブだったためいろいろな言語を話せる。
①ヒンディー語
②英語
③日本語(日本に数年前から住んでいるから)
④グジャラート語
⑤パンジャブ語
⑥ドーグリ語(第一言語、ドングリ語だとずっと思っていた私)
ヒンディー語がかっこ悪い!?
これまたびっくりしたことなのだが、ヒンディー語(あとインドのローカル言語)を話すことをかっこ悪いと思っている人たちが多いことだ。インド人の英語に対するイメージとしては、①ちゃんとした教育を受けている②ただ単にかっこいい③洗練されている④頭がいい などであり、まぁ日本でも英語が少し話せるだけでかっこいい!!となったりするがインドはそれの更なる上といった感じである。逆にヒンディー語ばかり話していると、馬鹿にされたり、この人教育受けてないの?などと思われたりするらしい。
英語を話したがる? 英語コンプレックス?
家で親とはヒンディー語(あるいはローカル言語)を話していても、外では英語を話したがる人が多い。なぜならインドにおいて英語を話せるというのはとても大きいなステータスだからだ。欧米に憧れが強い人もそして多い。具体的な例をはなすと、私と夫が来る前はヒンディー語で会話していた家族が私と夫がレストランに入ってきたのに気付いた瞬間大声で英語に切り替えたり(よくあること)、ヒンディー語より英語の方が得意といいながら英語がカタコトの人や、私がヒンディー語で話しかけたら英語話せないんですか?(馬鹿にした笑い)という人、などとここには書ききれないほど英語コンプレックスの人にたくさんあった。第一言語は英語だというインド人も多いが、第一言語が本当に英語のインド人は実に少ないという。たとえばグジャラート人の家庭で育てば、家庭内ではおもにグジャラート語が話されるからだ。(インドの年配世代で英語を話せる人はあまり多くない)その後学校で英語やヒンディー語を学んだりするといったかんじ。そのため、アメリカ人やイギリス人などといった英語が第一言語の人たちとは違い、文法や発音のミスもよくする。(まぁアメリカ人も文法ミスはするけど)しかし本人は完璧な英語を話している気分でいる。(なんかインド人の悪口みたいになってしまったがこれは客観的にみてよく感じることだし、夫やインドの友人もそう言っていた)とにかく本人は完璧なつもりでいるので、日本人の英語を馬鹿にする人たちもよくいる、これは大変失礼なことである。(やっぱり悪口やないか(笑))
子供にヒンディー語を教えない?
そうこれも悲しい事実だが子供にヒンディー語やローカル言語を教えない世代も最近増えてきているらしい。じゃあ何を教えるんじゃということだが英語である。ヒンディー語はいらない、英語だけでよいと思っている人が増えているとのことだ。なんかでもそれって悲しいことだよなぁ、と思う。私は日本人だから、子供に日本語を教えたいと思うし、まぁインドと日本じゃ英語の状況とかも違うが、日本人としてのアイデンティティは大事にしたいし、そうなると日本語という言語は守っていかなければならないと思うし、日本語を話すことを恥ずかしいとか思ったこともないし、インドは複雑な状況だと感じる。西洋化が進み、日本でも西洋に憧れを持っている人が多いが自分の国に誇りを持ち、文化を子供に伝えていくことはとても大切なことだと感じる。私も将来子供ができたら、日本語も教えたいし、ヒンディー語も教えたい
インドやインド旅行に興味がある人へ夫からひと言
北インドの人と話す機会があるならば、ヒンディー語で話しかけたら驚かれるだろう。南インドの人はヒンディー語が全く分からない人もいるから注意。英語は都会であれば通じるが、田舎にいったら通じないことも多い。ただモールなど大きな店にいけば話せる人はいるだろう。インド人だからヒンディー語、英語が話せるというのは実は間違い。そしてインド英語がわかりにくいという人がおおいがその通りだと思う。インドでしか使われない独自な英語のフレーズもあるし、訛りも聞きなれていない人にはわかりにくいだろう。とくにRの発音がちょっと違うので注目してみると面白いだろう。日本にいるインド人は英語を話せる人が多いだろう。もしコミュニケーションをとってみたいなら英語で話しかけるとよい、インド人はフレンドリーなのですぐ友達になれるだろう。実はヒンディー語は日本人にとって学びやすい言語だ。文法は似ているし、発音も難しくない。僕も日本語はだからそこまで難しくなかった。あと最後にインド旅行に来ようと思っている人へ、屋台は食べないほうがいい。僕も屋台は食べない。油が古く、お腹を壊す可能性が高い。最近はYoutubeなどでインドの屋台を食べる動画が流行っているが、なぜ日本人はインドの屋台でなんて食べるのだろうと思った。日本人は変わっている。とにかくお腹を壊すから食べないほうがいい。インドのものすごい宿に泊まって、屋台のとてつもない料理をたべてyoutubeでマイナスなことを発信している人が多いが、いい経験をしたいなら、普通にインドでいいホテルにとまっていいレストランで食べてほしい。それがすべてだとは思わないでほしい。ああいう宿や屋台が普通なわけではない。