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『裸の聖書』3.総司令官ミカエルの名において -3

こんにちは、もんぱちです❣
情報拡散のため『裸の聖書』翻訳してお届けしています。
今回は「総司令官ミカエルの名において」の続き3です。

前回の記事はこちら↓↓↓

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総司令官ミカエルの名において -3

アルプス山脈に縁取られた、『壮大なモンテ・デル・プルガトーリオ』とも呼ばれる素晴らしいサクラは、ビグリーノとともに聖書を読み直すための特別な入り口になり得るだろうか?
ここ数カ月、翻訳者は、彼にとって最も馴染み深い、このほとんど『家庭的』なミカエルの聖域に、一連の詳細な研究を特別な視聴覚要素と共に捧げてきた。
もちろん、サクラとそのライン、いわゆる 『レイライン』で、地上のエネルギー場のようなものである。
コーンウォールのスケリッグ・マイケル、モン・サン・ミッシェル、そしてサクラの南には3つの地中海の聖地がある: モンテ・サンタンジェロ、シミ島、モンテ・カルメロである。ガルガーノにあるモンテ・サンタンジェロは、イタリアのプーリア州におけるミカエル信仰の証である。「ここでもミカエルは、当初、町の上にある自然の洞窟に聖域を造るという考えに少し消極的だった司教の前に、『姿を現した』はずである。その後、492年に起こった戦いで『ミカエルの介入のおかげで』勝利を収めた司教は、最終的にミカエルのために重要な礼拝所を設置するよう説得されたのだ。」
さらにマウロ・ビグリーノは、サン・ミケーレ・アル・モンテもまた、ピエモンテのサクラ・ディ・サン・ミケーレのように、ロンバルド人と関係があっただろうと付け加えた。
「ロンバルド人は、ミカエルの特徴を、兵士であり戦士の守護者であるオーディンの特徴と同一視する傾向があった。」
さらに南のエーゲ海にも、ミカエルに捧げられた大きな修道院がある。それはドデカネス諸島のシミ島、パノルミテスという町にある。
「この信仰はトルコのコロサイ地方からやって来た(そのため、聖パウロがコロサイ人に宛てた手紙がある)。そして、巨大な金属の鎧をまとった、ミカエルを表す肖像が発見された後に確立された。ここでもまた、大天使は戦士として表現されている。」
シミでは、ミカエルの信仰は、ケルト人がアポロと同一視された彼らの神、ベレヌスに捧げた崖の上に建てられたモン・サン・ミッシェルの聖域と同様に、アポロに捧げられた以前の寺院で確立された。「サン・ミカエル・ラインに特化したいくつかのウェブサイト、特にアメリカのウェブサイトが、それを『アポロ・セント・マイケル軸』、つまり 『アポロ・ミカエル・ライン』と呼んでいるのは、おそらく偶然ではないだろう。」
オーディンもアポロもベレヌスも、みな神だった。
では、この謎めいたミ・カ・エルも、そうだったのだろうか?
彼の名前は文字通り『エルのような者』を意味する。

マウロ・ビグリーノは、読者に類推の技術や、横方向の思考の実践に慣れさせたようだ。横のつながりを見つけることは、明確な資料がなくて他の可能性が存在しない場合に、信頼できる仮説となりうるシナリオを思いつくために、時として不可欠である。
「聖書自体が出典のない書物の集まりであることを忘れてはならない。伝承ではこれらの写本を誰が書いたのか、どの著者に帰属するのかは分からない。」
センセーショナルな例?イザヤ書だろう。
「ヘブライ語最大の預言書であるこの預言書は、この書の第一の部、つまり、39章だけを書いたと信じられている。」
第二の部は、かなり後になって付け加えられたものであるにもかかわらず、単なる慣例により、ドゥテロ・イザヤと呼ばれる著者のものとされた。ほぼ2世紀後、この『第二イザヤ』が、40章から55章までを書いたことになる。
しかし、そのテキスト(66章)が完成するのは、数十年後のトリト・イザヤ(『第三のイザヤ』)によってである。「このようなことがあったにもかかわらず、この書は、あたかも旧約聖書の最も偉大な預言者である一人の著者の作品であるかのように、『イザヤ書』と呼び続けることが許されたのである。」
もう一人の非常に有名な預言者、エリヤもまた、ミカエル・ラインを構成する地理に存在する。彼は、地中海の要衝であるカルメル山の岬の南端に位置する島を頻繁に訪れていた。
マウロ・ビグリーノは、この山が古代からいかに重要であったかを強調する:「これは、紀元前14世紀のエジプトの文献に登場し、ファラオのトトメス3世によって征服され、後にピタゴラスが訪れた山である。ピタゴラスは特別な知識を得るための儀式を行うためにエジプトを訪れ際、彼はガリラヤの海岸に置き去りにされるように手配し、その後まさにこの同じ岬に登ったと、古代の著述家たちは語っている。」
さらに、考古学者たちはカルメルでホモ・サピエンスと思われる人骨を発見した。「いいか、これは、キリストが生まれる175,000年前に起こったことだ。つまり、もしこれらの骨が本当にサピエンスに属するものであれば、我々の種の起源について現在我々が知っていること(というより、我々が知っていると思っていること)を書き換えることになる。」
聖書学者は微笑む:「私にとっては、聖書が、彼ら、つまり『エロヒム』が私たちを『作る』ために遺伝子実験で行ったことについて述べていることを考えれば、これは驚くべきことではない。もちろん、聖書が真実を語っている『ふりをして』こう言っているのだがね。」

彼の仕事をよく知る者なら、彼が何を言っているのか正確に知っている。すなわちこれは、創世記がアダム人の出現を説明するために言及されているとされるクローンのことである。アダム人とは、後にエデンの園と不適切に改名されたガン・エデンの主であるエロヒムの命令を理解できる、特に知的なスーパー・サピエンスの『特別な』共同体であった。
そう、お察しの通り:マウロ・ビグリーノが長年扱ってきた領域に、我々は今、足を踏み入れようとしているのだ。その結果は多くの読者を驚かせたかもしれないが、彼の直感と翻訳の正確さを確認した多くの釈義者、特にユダヤ人にとってはそうではない。

このことから得られるのは、覆された世界であるが、それは一見そう見えるだけである。私たちはすぐに、覆されているのは聖書ではなく、その神学的解釈であり、しばしば作為的で、写本の原典から完全に切り離されていることに氣づく。
聖書本文に忠実であれば、サン・ミカエル・ラインの地理さえも変わってしまう。
「カルメルという地名は聖書的にも重要だ。実際この名前は『庭、ぶどう園』あるいは『エルの庭』を意味する。同じ語源である『エル』は、ミカ・エルの名前にも含まれている。」とビグリーノは説明する。
まさにその丘は、預言者エリヤがほぼ恒常的に住んでいた場所である。非常に注目すべき人物である: エリヤはエロヒムと密接な関係にあり、そのエロヒムは、聖書によれば、最後にはエリヤを『連れ去った』のだ。それは、エロヒムと宇宙を行き来した族長エノクにも起こった。
モーセの『昇天』について書かれた外典のテキストによれば、同じことがモーセにも起こった。
カルメル山は本当に重要だったのだろうか?アポロ・セント・マイケル軸 のイスラエルの『終着点』は、それほど特別な意味を持っていたのだろうか?
このことは、最も有名な常連客の一人の存在によっても証明されているようだ: エリヤである。
「福音書のテキストによれば、モーセとともに、エリヤ自身もイエスの前に現れ、逮捕される直前にキリスト教の救世主は、いわゆる『変容』を経験した。」
弟子たちはイエスが『変容』し、モーセとエリヤという二人の発光体と一緒に光り輝くのを見た。
厳密には、二人のアンデッド(生ける屍)がエロヒムとともに『昇天』したのである。

すべて理解できた?まだかな?
マウロ・ビグリーノの世界をよく知らない人にとっては、おそらくいくつかの説明が必要だろう。
彼が本当は何者で、何をして、何を主張しているのか。
彼のテーゼは何であり、何に基づき、どのようにしてその結論に至ったのか。
マウロ・ビグリーノは、順を追って、私たちが必要とするすべての説明と解明をここに提供してくれる。聖書釈義の様々な論争的側面に関する14の分析的研究論文を書いた後、彼は要約の必要性を感じている。
サン・ミカエル・ライン?議論全体に関しては、傍証になり得るが、ある地点までだ。
「私は最近シミにいたが、そこで、今日復活したテキストが書かれた場所であるとされる、近くのパトモス島にある古代図書館を訪問する栄誉に浴した。そのテキストの第12章では、実際に大天使ミカエルについて言及されている。」
どのテキストのことか分かるか?
お察しの通り:ヨハネの黙示録だ。


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黙示録:啓示の誤解 -1 へ続く
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