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地方の中小部品メーカーにとってコロナはチャンス?!(2)

地方の中小部品メーカーにとってコロナはチャンス?!(1)からの続きです。
(1)を読んだ方から、「オンラインをやると言っても、それはコミュニケーションの手段であって、販路開拓の方法ではない」という声も聞こえ。


オンライン展示会・商談会の活用

展示会や商談会のオンライン開催が活発になってきました。製品やサンプルを展示しパネルで説明、対面で会話するのが当たり前だった従来の展示会や商談会の在り方がコロナを機に大きく変わってきています。

コロナ第一波になりつつあった2020年2月頃より、展示会や商談会の開催見合わせが相次ぎました。4月7日、最初の緊急事態宣言が発令されると、予定されていた展示会が軒並み中止となりました。

ところが9月頃より変化が現れてきました。感染予防を徹底させながら規模を縮小し開催に踏み切るところが出てきた一方、オンライン開催が試行されるようになってきたのです。オンラインのみもあれば、リアルとオンラインの併用型も出てきました。

当初、リアルは難しいので“仕方なく”という側面あったオンライン開催ですが、実施してみると参加側・出展側双方にメリットがあることが判ってきました。

参加者にとっては何と言っても会場までの移動時間、交通費の負担が無いことは大きいです。

一方、出展側からすれば従来より広域から様々な属性の参加者を集うことが出来るようになりました。
デジタルブースですが、初めての設営はそれなりの負荷ありますが、次回以降は意外と楽で、何よりリアルブース設営と比べ大幅な経費減で済みます。

展示会では、これまで大手は会場内の目立つ場所にスペースを確保し、巧みな演出を行っていました。
これに対し、今後オンライン出展で、中小は大手との差を縮められるようになるのです。

手探り状態であった主催側の開催要領も、効率的かつ有効な開催に進化してきています。デジタルブース設営運営支援業者も現れてます。リアル開催と比べやりづらい面や制約は多々あるものの、主催側、出展者、参加者ともに“仕方なく”開催していたレベルとは違った展開となってきています。

新たなビジネスのきっかけ作りはオンラインで、商談が進むにつれリアル対応も進み、関係性が出来てくるとオンライン/リアルの程よい使い分けがなされる。展示会・商談会による販路開拓のやり方はそんな流れで進んでいくことになるでしょう。

特に地方の中小製造業にとって、これまで時間と経費面で諦めていたことに対しハードルが下がったのではないでしょうか。

活用しない手はありません。

ビジネスマッチングサイトの充実と活用について

中小製造業向けビジネスマッチングサイトが充実してきています。

J-GoodTech(ジェグテック)は、日本の中小企業と国内大手企業・海外企業とのマッチングを促進するためのビジネスマッチングサイトです。中小機構(経済産業省所管の独立行政法人 中小企業基盤整備機構)が運営しています。

製品開発や新規取引に結びつけられそうなビジネスパートナー候補を見つけられるよう、支援しています。中小機構のコーディネーターによる個別サポートも受けられ、これらサービスは基本無料です。国内中小企業19000社、大手パートナー企業560社、海外企業7,600社が登録されています。(2020年12月時点)。政府系機関が運営している安心感もあり広がっています。

このようなプラットフォームは民間でも活況です。㈱NCネットワークが運営する「エミダス」が注目の一つです。18000社が会員登録されているとのことです。(2020年12月時点)。運営は、インターネットを中心とする工場向けネットワークサービスの展開を開始した日本で初めての企業が担っています。1998年設立の会社ですが、もともとは東京下町を中心とした製造業9社の活動が起源とのことです。

ビジネスマッチングサイトの多くは会員制をとってます。ホームページでの掲載内容と比べ、目的を絞って情報発信し、閲覧者もそのつもりで検索しています。(逆に、マッチングサイトへの掲載情報が、ホームページと同じような内容では効果が薄いということです。)

マッチングに至るまでの仕組みですが、会員同士のやり取りのため、問合せ側・受け側ともにアプローチの敷居が低く、ホームページの問合せ窓口経由よりもマッチングに至るケースが多い、との声を聞きます。

企業同士のマッチングの仕組みは以前からありました。商工会議所や商工会、地域の産業振興組織や金融機関などが核となった活動です。地域の特性や実情を踏まえきめ細かい対応がなされる一方、活動は地域内に留まっていました。(全国各地にある組織を連携させての取組みも始まってますが、元々が個別に活動していたものを連携させるということです。)

企業同士のマッチングを“お見合い”に例えますと、地域密着型の世話役的な方も居れば、ITを活用した婚活もある、と言えるかもしれません。

それぞれに特徴ありますが、デジタル化時代に、これまでよりもずっと広域に(地域も、分野も)かつスピーディーにマッチングできる手段を手に入れることができるようになったということです。

特に、地元を基盤に活動してきた地方の中小製造業にとって、画期的な販路開拓手段になるでしょう。


地方の中小部品メーカーにとってコロナはチャンス?!(2)は以上です。ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

(3)に続きます。

<前編> 地方の中小部品メーカーにとってコロナはチャンス?!(1)はこちら

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