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武術物理学(自分の力で怪我)

特にトップアスリートになると力が強過ぎて、
自分の力で怪我をするということがよくある。

野球選手であれば、バットを空振りして手首を骨折とか、
サッカー選手であれば、ボールを蹴るのを空振りして
膝を痛めるとか、
ラグビー選手なら走り出した瞬間に靭帯断裂などだ。

僕の考えでは人間の身体をうまく使えていたら、
自分の力で怪我をするようなことはないと考えている。

僕がずっと提唱しているヒトの身体の機能で、
『力の流れの方向を変える』という機能がある。
これは自分の身体の中に流れる力をつなげられていることが
前提になる。
この力の流れが途切れたところで怪我が起こるのだ。

力が流れてきているのにそこで流れが途切れていることで
エネルギーのバーストが起きる。

トップアスリートほど大きい力を発揮するし、
酷使もしているので、怪我につながりやすい。

つまり怪我は『力の流れが途切れたところ』で起きるのだ。

かつてイチローは
「自分のバッティングは理にかなった動きをしている。
無茶苦茶な振り方をしてホームランをガンガン打っている選手の方が
天才。」
というような話をしていた。

この場合の天才はどういう形であれ、力の流れが途切れていないのだ。
正直力の流れさえ途切れていなければ、力を伝えることができるし、
力を伝える量も多くなる。
最終的にはフォームはどうでもよくなるのだ。
僕が好きなナジーム・ハメドが手打ちパンチのように見えて
KOを量産するパンチを打つのも同じ原理だ。

僕の姿勢は最近武道関係で有名なところで言うと
秀徹空手とかなり近い。
少し違うのは、その力の流れを地面に流す意識だ。
秀徹のやり方を徹底すると、力はものすごく出ると思うが、
おそらく自分の力で腰を痛めるタイミングがくると思う。
そこは注意点だ。

最終的にはフォームは関係ないとは言ったが、
フォームが綺麗な方が怪我をしにくいし、
力をつなげやすいという点は間違いない。

しかし、力の流れさえつながっていたらいいので、
最終的にはフォームがなくなるのだ。
結果、武蔵の絵のような形になるということだ。

それが理解できれば、
自分の力で怪我をするようなことはなくなる。

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