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「女性活躍」というマッチポンプ

noteでグルグルしてたところ、こんな記事を見かけた。


色々と考えさせられるところのあるテキストだが、「朝日新聞SDGsAction!」からの引用が目に留まった。

一方で日本は他国に例をみないほどの少子高齢社会であり、労働力になりうる人口の減少が大きな課題となっています。
この両方の解決を目指して成立したのが女性活躍推進法

朝日新聞SDGsAction!による「女性活躍推進法」

この文章は、女性活躍推進法という法律について朝日新聞が解説してるものだが、「少子高齢化が自然現象として発生し、労働力の不足を補うために女性が社会進出する必要がある」というロジックに支えられてるように思う。しかし、少子高齢化はポリコレ思想(ラディカルな正義と平等主義)が浸透した先進国に広く見られる課題で、日本だけの現象ではない。少子高齢化は「女性の賃労働市場への進出」と強く関係がある。(ヨーロッパの一部の国で出生率が上昇したのは、移民の出生率をカウントしてるからで、少子高齢化は女性が働いてる国では普遍的に見られる現象である)
日本で男女雇用機会均等法が成立したのが86年、出生率の減少傾向が見られるようになった時期とピッタリ重なる。
つまり、先ほどの朝日新聞の解説は現実で起きてる事と異なる、という事だ。

現実に起きてる事は「男性と同様、女性が賃労働市場に追いやられた為、忙しくて出産や子育てをする暇が無くなり、子供が産まれなくなった」という人類史的悲劇である。少子高齢化対策のために女性にもっと働いてもらおう、という発想は「腹が減ったから自分の足を食べるタコ」みたいな、極めてバカバカしく愚かな発想である。少子高齢化対策の為には、女性の本来の役割に立ち返り、賃労働から保護し、ちゃんと子供を産み育ててもらう事が必要だ。
ミクロな視点から観た、類似した考えに「夫だけの給料だけじゃやっていけないから」というのがある。 しかし、これも間違いで、経済学の基本を考えればわかる事だが、女性が働く事で各家庭の世帯年収が上がると一時的に購買力は上がるが物価上昇をもたらし実質所得は下がる、というのが実態である。皆がやりだすとそこが基本ラインになるから無駄無駄、という事だ。どちらも等しくタコである。

しかし、ちょっと考えればすぐにわかるような愚行を、国や、メディアや、ポリコレ主義者はやめれないのだろうか?これは、完全な憶測だが、アメリカやフェミニストに唆されて始めた事がどんどん悪い事態を招いてしまい、しかしその愚かさを明るみに出さない為に、なんとか言い訳を重ねている状況だからだと思う。ようは、マッチポンプをフェミニストと行政とメディアが共謀して回し続けてるのではないか、という事だ。
一度広げた風呂敷を畳むのは難しい、特にそれが国家規模になれば尚更だ。戦争は始めるのは簡単だが辞めるのは難しい、「女性活躍」も、という事だ。

SNSを見れば、「女性活躍」に疲れ果てた、沢山の女性の怨嗟の声、怨念が渦巻いている。限界OLアカウント、子育てアカウントは、恨みを抱いて呪いを集めるうちに祟り神のようになってしまったものが多い。そりゃ働きながら子供を育てれるわけないよね、可哀想に。恨みを忘れて、鎮まりたまえ〜。 
しかし、なぜかそのような「祟り神」のような人がフェミニストになってしまう事例がとても多く観察される。もう辛くて不安で何がなんだかわからないけど「フェミ」とついてるから、これは私を救ってくれるのでは、と信じたいのだろうか。ここにも、別のマッチポンプ、暗いフィードバックループが存在する。あなたが苦しいのはあなたが信じてるモノに原因がある、というのは残酷な事であるが、しかし人の世の苦しみの多くはそういうモノなのかもしれない。

さきほど引用した記事にも、女性として働いてるけど男性と同じように働くのは無理だよ〜という本音が透けて見える。まあ当たり前の話だ。女性は男性じゃないし、子供を産む為の性なのだ。

これは、予言だが、女性を「女性活躍」イデオロギーから解放する事ができなければ、日本は遠からず滅ぶでしょう。





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