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鉄道趣味論

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鉄道をめぐる趣味と、それを発信していく事について雑に考える
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2023年7月の記事一覧

いつも心に小林信夫を

 グリーンマックス(以下GM)のキットの箱絵に、低空を飛行するロッキード・スーパーコンステレーション(軍用のEC-121)の描かれたものがある。場所はおそらく神奈川県であろう。神奈川中央交通のボンネットバスや相鉄5000系の姿も見える。
 いや、実はキットの中身は手前に描かれた公団住宅なのである。

 描いたのは小林信夫、おそらく技術者にしてイラストレーター。詳しい事は不明だが、ファンは多い。

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シンカンセンって何だ?

 新幹線って何だろう? もともと今で言う東海道新幹線は、東海道本線に数多くの列車が走り、これ以上増やせない為に別線として計画された。

 大抵は「貨物列車を別線にする」所、「特急だけの新線を作った」のである。

 新大阪までだった新幹線は、岡山まで延長となる。

 自分が小さい頃は、新幹線はまだ東京から岡山までしか開業していなかった(この当時の停車駅は全て丸暗記していて今でも言える)。

 そうい

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さようなら117系

さようなら117系

 岡山地区の117系が引退するという。これで(銀河は別として)117系が見られなくなるというのはちょっと寂しい。

 117系、そのデビュー当時が懐かしい形式である。関西の国鉄車輛ではあるが、1979年にはブルートレインのブームだった事もあってか、静岡の方でも新聞記事になった。
 テレビ番組でも紹介されていたらしく、鉄道に普段興味のないような同じクラスの子が、「新快速って知ってる?」と言ってきた程

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国府津のクモハ40

 車輛の点検や整備をする場所は、駅から離れている場合がある。この場合、どうやって働く人が移動するかの1つに、その人達専用の列車を走らせるというのもあるのだった。

 国鉄の末期(あるいはJRになってから)、戦前からの旧形電車(以下旧形国電とする)の走る路線はかなり絞られていて、宇部・小野田線の一部(本山線)や鶴見線の一部といった路線だけになっていた。それらとは別に旧形国電が使われている場所の1つが

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E電前夜

 その頃の東京の人達は、感覚的なものかも知れないが、「国鉄」と「国電」とで多分使い分けを行っていた。

「国鉄の中央本線」は新宿から松本方面に向かうが、「国電の中央線」は東京から高尾に向かう。

「国鉄の常磐線」は上野から仙台方面に向かうが、「国電の常磐線」は上野から取手までである。

 そして相模線や八高線は国鉄だが、国電ではなかった。

 使い分けがなされているという事は、「国鉄」というとD5

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