シンカンセンって何だ?

 新幹線って何だろう? もともと今で言う東海道新幹線は、東海道本線に数多くの列車が走り、これ以上増やせない為に別線として計画された。

 大抵は「貨物列車を別線にする」所、「特急だけの新線を作った」のである。

 新大阪までだった新幹線は、岡山まで延長となる。

 自分が小さい頃は、新幹線はまだ東京から岡山までしか開業していなかった(この当時の停車駅は全て丸暗記していて今でも言える)。

 そういえば山陰に行く時も四国に行く時も岡山は通る。なるほど、岡山というのは重要な土地で、新大阪の次にとりあえずここまで開業したというのはよく分かる話である。

 この当時、子供の目で見ても夢物語にしか見えない新幹線の計画路線が、子供向けの本に載っていた。

 とりあえず次は博多まで開業するのは確実だったし(後に学校で習う4大工業地帯を結ぶのである)、その次は東京から新潟までと盛岡までが建設されるように書かれていた。
 多分その次は青森・北海道だろうと思ったものだった。

 旧国鉄が分割される事になると、鉄道好きから見ても「もう新たな新幹線の建設は無いだろう」と思ったものだった。

 現実は違ったようだが。

 かつて「線路容量を緩和する手段」だった新幹線だが、どうも感覚的に目的が「違うもの」になっているように自分には見える。
 線路容量緩和の手段だったら平行在来線は廃止すべきではない。

 では、「高速化」かというと、それも違う。西九州新幹線開業でどれだけ高速化されたのだろう。

 色々考えて詰まるところ、新幹線の役割は多分「地域の知名度向上」ではないだろうか。

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