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【保存版】ライターがテストライティングで知っておくべき20のこと

「またテストライティングに落ちてしまった」
「テストライティングって、どこに気を付ければ受かるのかわからない」

Webライターを目指して案件に応募し始めても、テストライティングに受からなければその先に進めません。残念ですが、何がテストライティングに求められているのかが分からない状態では、何度テストライティングを受けても結果は同じでしょう。

テストライティングに受かるには、テストライティングの意図を理解し、それに沿った原稿を書く必要があります。そもそも、ライターの仕事は記事を読んだ読者に行動を起こさせる文章を書くこと。発注者に選ばれる原稿をテストライティングで書けてこそ、ライターとして仕事をこなしていけると言えるでしょう。

ものかき大学では、これまで数多くのライターにライティングを依頼してきました。発注者の立場から、「テストライティングに受かるライター」を解説していきます。落ちる理由を知って対策をすれば、テストライティングのその先に進んでいけます!


テストライティングの目的と流れ

本格的に記事作成の依頼をする相手を選ぶために、発注者がWebライターの文章力を試す筆記試験がテストライティングです。質の高い記事を書けるライターやメディアに合うライター、安心して仕事を任せられるライターを見極めるためにテストライティングが用いられます。

テストライティングを受ける一般的な流れは、以下の通りです。

①ライティング案件を探す
②案件に応募する
③テストライティングの原稿を書く
④発注者に納品する
⑤合否の連絡がくる

合否の連絡は、だいたい1週間程度。早いと2〜3日で連絡があることもあります。中には、合格者のみに連絡をするケースもあります。

テストライティングで落とされる7つの理由

残念ながらテストライティングに落ちてしまったとき、なぜ落ちたのか原因を突き止めることが大事です。理由がわからないままやみくもにテストライティングを受け続けても、状況は変わらないでしょう。

テストライティングに落ちる原因としてよくある7つの事例を紹介します。あなたのテストライティングと照らし合わせて、落ちた原因を探ってください。原因がわかったら、改善して次のテストライティングに臨みましょう。

①返事が遅い

テストライティングに応募するとき、発注者とのコミュニケーションで意識したいのが返事を早く返すことです。テストライティングでは、ライティングそのものの出来栄えだけでなく、「この人に依頼することで仕事がスムーズに回るかどうか」を見られています。返事が遅いと、その分仕事の進むスピードも遅くなるため、発注者にとって好ましくありません。できるだけ早い返信を心がけましょう。

【対策】
・メールやチャットを確認したら、その場で返信する癖をつける
・すぐに返事ができないときは、その旨を一度伝えておく

②納品スピードが遅い

いくら納期を守っていても、納期ぎりぎりにテストライティングを納品するのは良くありません。発注者側は、原稿が提出されたら内容をチェックし、修正が必要であれば再度依頼をする必要があるからです。実際の仕事で納期ぎりぎりに原稿が納品されたら、その後のスケジュールが遅れてしまう可能性があります。発注者にとって、スケジュールが遅れるのは大変困ることです。

テストライティングの段階で納期がぎりぎりだと、今後も同じようにぎりぎりの納品になるかもしれないと判断されて、採用されにくくなります。

【対策】
・納期の2~3日前には納品する

③ビジネスマナーが悪い

ライティングの仕事は資格などが不要なため、誰でも挑戦しやすい仕事です。しかし、気軽にできるからといってビジネスマナーが求められないわけではありません。どんなに原稿がよく書けていても、マナーの悪いライターは悪印象です。常識のないライターだと思われ、仕事を依頼してよいのか不安を感じさせる原因になります。

お互いに気持ちよくやりとりができるよう、基本的なマナーを守って取り組みましょう。

【対策】
・敬語を使う
・報告、連絡、相談をする
・質問はなるべくまとめて、わかりやすく伝える
・調べてわかりそうなことは、まず自分で調べてみる

④文章のコピペ率が高い

コピペとは、コピー&ペーストの略で、他の人の文章をそっくりそのまま使うことを指します。コピペ率が高い文章とは、他のメディアなどからもってきた文章をたくさん切り貼りして作られた文章のことです。

コピペ率の高い文章をサイトに掲載してしまうと、信頼性が落ちてサイトの評価が悪くなるので、発注者の多くはコピペ率をとても気にしています。最悪の場合、元の文章を書いた人から訴えられることもあるため、コピペ率の高いライターは採用されません。

リサーチで他の文章を読むことは必要ですが、必ず自分の言葉で文章を書きましょう。

【対策】
・納品前にコピペチェックツールで確認する
・「引用」と「コピペ」の違いを知り、「引用」のルールを守る

⑤応募ルールを守れていない

発注者が指定する応募ルールを守れていないと、テストライティングの内容が良かったとしても落とされる可能性が高くなります。募集要項などをしっかりチェックし、聞かれている質問には必ず答えて不足がないようにしてください。

また、文章の書き方も明記されていることが多いので、提示されたルールに従いましょう。たとえば、「文末はです・ます調を使う」「〜と思います、などの主観的な表現は禁止」など、発注者ごとに原稿作成のルールがあります。これらのルールはレギュレーションとも呼ばれ、メディアに統一感を持たせて記事の質を一定以上にするための決まり事です。ルールを守れていないと不合格となります。

【対策】
・応募ルールを見落とさないよう、しっかり確認する
・見直しの時間を確保する
・余裕を持って応募する

⑥誤字脱字が多い

誤字脱字の多い文章はとても読みづらいです。正確でわかりやすい情報を読者に伝えることができず、不適切だと判断されます。
また、誤字脱字は少しの注意を払えば避けられるため、そのまま残っている文章を納品するのは仕事が雑という印象を与えます。

【対策】
・納品前に、声に出して読む
・校正ツールで誤字脱字をチェックする

⑦ライティングスキルが不足している

テストライティングは、ライティングスキルがどれくらいあるのかを見るためのもの。ライティングスキルが不足していると、合格できません。日本語を正しく使えているか、文末表現は単調でないか、論理的に書けているかなど、基本的なライティングの技術を身につけましょう。

【対策】
・本で勉強する
・ライティングスキルについて書かれている文章を読む
・ライティングスクールで学ぶ

ライターが受けてはいけない案件

テストライティングの質を高めて受かるように努力するとともに、応募するべきではない案件を見極めることも重要です。テストライティングに合格しないのはあなたが提出した原稿のせいではなく、案件に問題がある場合もあるからです。

避けるべき案件の特徴を知り、きちんとライティングの仕事が継続できる案件への応募に力を注いでください。

避けるべき案件の特徴

①文字単価1円以下

文字単価が安すぎると数をこなしても報酬が低く、消耗する原因となります。「受注から納品までの流れを勉強したい」「実績を作りたい」などの目的がある場合をのぞき、なるべく文字単価1円以上の案件を探しましょう。

②1記事1万字以上

まだ信頼関係を築けていない発注者との大型案件は、リスクが大きいです。発注者の求めるものと自分の提供できる価値が異なった場合、修正に時間をとられたり低評価をつけられたりすることがあります。

③テストライティングが無償

格安でテストライティングを実施して、コンテンツをだまし取る手口が存在します。テストライティングを無償としている発注者が全てこのような詐欺を働くわけではありませんが、避けた方が無難でしょう。

④レビューが悪い

募集文を読む限りでは条件がよさそうに思えても、実態が伴わない発注者がいます。応募する前に必ずレビューを確認してください。何件も仕事依頼の実績があるのにレビューが全くなかったり、悪いレビューが複数あったりする場合は要注意です。

⑤募集文が支離滅裂

ほとんどの場合、募集文の質は発注者の質に比例します。理不尽な注文をしてきたり、仕事がスムーズに進まなかったりする可能性が高いです。募集文に違和感があったら、応募は辞めておきましょう。

⑥募集文が雑で短い

発注者からの指示が少ないと、何を求められているのか正確に把握できません。納品した原稿と発注者の求める原稿のミスマッチが起こりやすく、トラブルの元です。募集文が丁寧な案件を選ぶようにしてください。

⑦未経験者歓迎、丁寧な指導あり

初心者や未経験者を集め、指導と称して代金を請求する手口があります。初心者に丁寧に対応してくれる発注者も存在しますが、丁寧な指導を売り文句に人を集めるやり方があることを頭に入れておいてください。

⑧初心者歓迎

初心者を理由にかなり割安な報酬を提示されるなど、働きに見合わない報酬の可能性があります。また、経験者には見向きもされない条件だから「初心者歓迎」と言っている場合もあります。「初心者歓迎」案件への応募は、なるべく早い段階で卒業しましょう。

⑨未経験でも月50万稼いだ人もいます系

提示されている報酬があまり高くないにもかかわらずたくさん稼げることをアピールしている案件は、詐欺の可能性があります。詐欺ではないにしても、純粋なライティングだけで稼げる金額かどうか、しっかり見極めましょう。

⑩LINE公式に誘導してくる

案件の中には、ライティングの依頼が目的ではなく、LINE公式に誘導してサービスの購入を促すために人を集めているものがあります。クラウドソーシングサイトによっては、サイトのチャット機能以外でのやりとりを禁止している場合もあります。自分を守るためにもルールを守り、怪しい案件は避けるようにしましょう。

ライティング力以外で採用されるライターの特徴

発注者は、テストライティングを通して「採用に値するライターかどうか」を見極めています。ものかき大学の卒業生で今では発注者側となっている人たちに「採用したい人の特徴」を聞きました。

採用したい人ランキング1位:コミュニケーション力が高い

・返信が早い
・コミュニケーションがスムーズ
・どんな質問でも対応してくれる
・言葉遣いが丁寧、敬語が使える
・きちんとした日本語が通用する
・話しやすい
・進捗を報告してくれる
・依頼の意図をくみ取って提案してくれる

採用したい人ランキング2位:人柄がよい

・丁寧で信頼できそう
・やる気が見える
・誠実そう
・納期を守ってくれそう
・空気が読める

採用したい人ランキング3位:ライティングスキルが高い

・応募メールに誤字脱字がない
・応募メールが丁寧で、改行の工夫がある
・プロフィールが読みやすい

他に、記事のターゲット層と同じような人(ターゲット目線の記事を書けそうだから)という意見も。

結果を見ると、ライティングスキルよりもコミュニケーション力と人柄のよさの方が採用に有利に働くことがわかります。自信を持って、テストライティングに応募してみてください。

とはいえ、ライティングスキルが全くなくても大丈夫というわけではありません。テストライティングの原稿以外にも、応募メールやプロフィールなどでライティング力を見られていることを忘れずに、スキルを磨いていきましょう。

ライティングテストを乗り越え、仕事の絶えないライターになろう

テストライティングに受かるためには、ライティング力と、ビジネスマナーやコミュニケーション力などのライティング以外の要素が必要です。ライティング以外の部分は、一般的な社会人として求められているものと同じなので、気を付ければ合格ラインに達することは難しくありません。

一方、ライティング力があまり身についていない場合は、スキルの向上が不可欠です。ライターとしての実力がなければ、案件を受注し続けることはできないでしょう。ものかき大学のnoteでは、ライタ―スキルを向上させる記事を発信し続けてきました。

これらの記事を活用してスキルを磨き、テストライティングを乗り越えていってください。

ここからは次のステップの話になるのですが、ライティングスキルを高めていくと、テストライティングを受けなくても仕事を依頼されるようになります。案件を探して応募してテストライティングを受けて......という手間をかけなくてよくなりますし、より単価の高い案件にも出会えます。

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