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中小企業、オーナー企業、ベンチャー企業の経営者が広報のスキルを持つことの重要性。ステークホルダーへの意識を持つ。

ここ数日、キャンドル・ジュン氏 VS 鳥羽シェフの場外乱闘が舌戦で、週刊誌を介して繰り広げられています。
お二人とも、個人経営に近く、会社はあると言ってもオーナー企業に近い状況。
言いたいこと、許せないこと、たくさんあると思いますが、ちょっとした立ち振る舞いや発言内容で、印象は変わってくるものです。

以前も、キャンドル・ジュン氏の会見に関してコメントしましたが、事実関係よりも、このような舌戦に陥った場合、必ず「善」「悪」の構図がメディアに出来上がります。それにより、その記事を見る一般の方によって、SNSで拡散され、コメントがつき、収拾できない状況に陥ります。

中小企業、オーナー企業、ベンチャー企業の経営者に広報スキルが必要なのか?
大手企業や、外資系企業と異なり、中小企業やオーナー企業、ベンチャー企業は、規模が小さく、経営者が親族であったり、少人数で形成されています。その場合、会社の需要な決議事項であったり、決断すべき内容は、一部の権限を持つ経営陣にゆだねられることが多く、社員は不平不満を持っていても、それが顕在化することはなく、蓄積されていきます。

例えばの例で、広末涼子さんをめぐる不倫報道を上げますが、広報スキルを持たず、感情の赴くままやパブリックになっていない裏情報などの告知により、メディア(報道機関)の特性として、裏を取るというお話を以前もしましたが、まさにそのような状況になってきています。
一部、キャンドル・ジュン氏の会見が素晴らしいといった報道やコメントがありますが、それは、感情的な部分を切り取り、評価しているものであって、広報の専門家の視点から言うと、余計なコメントが多かったとしか、言いようがありません。また、報道機関がこれまで知らなかったことまで、暴露に近い形で公表されていること考えると、感情的に走っているとしか映りません。話を戻しますが、広報スキルがない方が、記者会見や取材に対応すると、問題が生じることがあるということです。

各媒体特性や記者のストーリーに乗るのではなく、広報スキルを使った、対応やエビデンスを提示し、説明に確証を強めたり、最低限の対応方法を感情的にならず、対応はできると考えています。

結果として、今回の報道により、キャンドル・ジュン氏及び鳥羽シェフ両者の暗部にフォーカスが当たり、舌戦が繰り広げられることで、両者にマイナスが作用します。これを通常の中小企業やベンチャー企業、オーナー企業に当てはめると、取引の停止や契約解除など、すでに数億円の損害があると報じられているとおり、莫大な損害を被る可能性が出てきます。

ベンチャー企業、オーナー企業の経営者は成功体験が多く、それが過度の自信につながっている。

すべてのベンチャー企業やオーナー企業がそうとは言いませんが、ほぼ経営者は成功体験による自信により、この程度のネガティブな情報に対して、リスク管理はないと言えます。
その一方で、リスクを認識することによるメリットは莫大であると言えます。ちょっとしたリップサービスや発言の内容が切り取られ、今まで成功していたベンチャー企業やオーナー企業が傾く事例をいつつも見てきましたが、やはり共通するのは、リスク時における対応や広報スキルが欠落していることです。よい業績や順調な場合には、何をやってもよい方向に転がりますが、一度ミスをしてしますと、取り返しのつかないことになることを認識していない場合が多く、どうしようもなくなてから、相談に来られる経営者が多いと感じます。

内部告発や偽装などもそうですが、オーナー企業やベンチャー企業は、収益性を上げることに集中するあまり、コンプライアンスなどに投資をしないケースが多いと言えます。その反対に、ベンチャー企業や中小企業、オーナー企業でもリスク管理や広報スキルを持つ経営者がいることも事実ですし、そういった企業は、これまでの経験上、成功していると言えます。

ちょっとした対応方法や初動により、会社の命運が分かれる可能性が高いため、事前に行政が良いタイミングで、リスク管理や広報スキルを伸ばすように心がけることが、重要なポイントです。


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