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”はかる”イベント~太郎の場合~

ホワイトデー

というのは、先の月にあったイベント

バレンタインデーのお返し

という認識で間違いはないだろうか。


・・・非常に悩ましい。

いや、もちろんお返しする相手がいない、する必要のない立場ではないことには感謝すべきなんだろうが、この”お返し”というのが曲者だ。

女性というのは、お返しに対する期待が半端ない。
贈ってくれる気持ちはとても優しいのに、その見返りを求める彼女たちは一変する。

みんながみんなではないだろうが、とにかく”貰った物と同等の価値の物”では納得していただけないことは確かだ。
”貰った物以上の価値の物”を贈らないといけない、というのが暗黙のルールとなっている、らしい。

これがまた悩むところだ。
チョコ、
というのは購入した物であっても手作りであっても、その”物”の価値を”量る”のは難しい。

購入品は安く見えても小さくても、実は高値の物もあるし、
手作りなんて手間はかかっているだろうが、購入するよりは実は安上がりなのかもしれない。

手作り、という”心意気”に値をつけるのは悩ましいが、
購入品だからといって準備してくれた”心意気”をそれ以下と”量る”のも違うだろうし。

それでもそれらに対して、それ以上の価値となる”物”を贈らないといけないというプレッシャー。

「私の気持ちに対してその程度なの?」

と言わんばかりの反応は、非常にこわい。

そう、彼女たちがくれるのは、”物”であって”物”であらず。
そこには、視えない、”量る”ことのできない気持ちがあることを忘れてはいけないのだ。

その気持ちを”量り”、それ以上の”物”を”図って”返す。

あきらかに社交辞令の義理、なら簡単でいい。
感謝、というお返しで”物”に対する”物”で返すだけ。
シンプル。それでも、それなりのお返しを用意しなければ非難されるから注意が必要だが。

こちらは気はないが、想ってくれている人からに対しては、気持ちは返せないし思わせぶってもいけないが、贈ってくれたことに対しての行為を無毛にせず、丁度いい”物”でお返しする、、、というのは実は結構な難易度だ。

何も返さない、という奴もいるが、知り合いの場合それもしにくい。
男というのは「好きではないが、嫌われたくない」というズルイ思いが正直、あるからだ。

そして本命へのお返し。
これが一番気をつかう。心はあるが、心だけで返して納得していただけないのが、このホワイトデーというイベントである。

女性は気持ちを込めた、という前提で物の形を自由に選択できるのに対して、男は気持ちを物で表現しないといけない。

一層のこと、ご祝儀額のように、間柄で大体の一般相場を決まっていれば・・・


バレンタインデーで男の価値を”測られ”、
ホワイトデーでもまた男が試される。

・・・男が不利になりなり易いイベントがこの世の中、多すぎやしないか?
対策が講じられるまで中止してもらうか、失くしてもらいたい。


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