見出し画像

それより自分の人生心配して下さい。の話

tomatoのnoteで紹介した本「ゲノムが語る生命」(中村桂子)
の中で、科学に今求められるのは、
「それがお金になるか」「すぐに役立つか」だと言う話。
これは科学の世界だけじゃないなぁと思ったのです。

それってお金になるの?と聞いてくる人がいました。
私がバンドをしている時。「すぐにお金にならないなら
意味ないね!」と。 決して稀ではありません。

言い換えるとこれらは正解という
「その人の頭にあるただの答え」が「世界で一つの答え
みたいにその人が思い込んでいる」現象と言う事でしょう。

音楽活動を頭から侮辱してくる人と言うのは殆どが
自分の人生の「正解」に迷っている人達でした。
彼らは「社会に出て就職して結婚して」みたいに
曖昧な「一般世間」と言う幻が敷いたルールに則り
正解を生きているような気がしながらずっと不安で
だから自分以外の正解があることを否定してきたのです。
当時私はそれをそのまま相手に言いました。
すると本人はそうだと言うわけです。

そんなことしてたら正解の人生や皆と同じような
人生などどこにも存在していませんから、
合う人合う人の生き方の殆どを否定し続けることになる。
人はどんな生き方をしようと不安ですよね。
私は当時若かったので「私の人生は幸せですから、
どうぞ自分の人生の心配をして下さい」と言ったのですが。
こういうことをいつまでも言っているから
生意気なのかもしれませんが、人にあわせて
価値観を変える気もないし、人によって態度をすぐに
変える人間は信用できないのです。

勿論お金が大事じゃないと言う意味ではありません。
が、「それってお金になるの?」って人に聞くのって
ちょっと危ない気もするのです。
もし相手が詐欺師だったら簡単に騙されるんではと。
例えば宗教について偏見言う人は、大体それに
無知なので宗教という名の詐欺に騙されるでしょう。
(※この世界は信仰している人の数の方が多いですし
例をあげるとキリスト教の人に「宗教はダメ」と言うなら
その教義を否定するだけのある程度の根拠が必要です。
いきなり信仰を持っている人に対して宗教はダメだ
等と言い出すと宗教差別に感じられるでしょう。
何に対してでも自分が知らないものを否定することは
できません)

つまり自分で考えていないということは騙される
リスクも相当に高くなります。自分の人生にとって
大切なものを、自分で考えずに「高額だから美味しい」
と思い込んだり、「皆がやっているから意味がある」
と思い込んだりすることは怖い事かもしれません。

意味があるかないかは、その人のその後の行動によって
表れるでしょう。私にとっては、正解を押し付けたり、
何もせずに頭で考えるだけの方がよほど無意味に思えます。
考えなどただの妄想で、やらないと一生分からないのに。

分かる?って何なんでしょうか。
若い時分からなかったことが大人になって分かったり
いつまで考えても答えの出ないこと、
感じ方の変化や経験して初めて見えてくること、
大切な物はいつも目には見えません。
言語化も出来ないようなところに置かれていたりする。
余白みたいなところにあったりする。
急いでいたら見落としてしまうところにそっとあるかも。

そんな風にちょっと思った話でした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?