やわらかな空気に藤のむらさきが映える今日

note スタートしました。
初めまして。「もん」と申します。
関東で夫と二人の子供たちと暮らす、ごく普通の女です。
…自己紹介をするときに「女です」とするのが正しいのか「女性です」とするのが正しいのか。
今の時代はもうどちらでもよさそうなところに、言語とは生き物だなぁとぼんやり感じる体たらくではありますが、このたび筆ならぬキーボードを手に…両の手に取った次第であります。

さて、何からお話ししましょうか。

まず一番多くの方にお伝えしたいお話として「出産とは安全無事が当たり前ではない」というものがあります。

というのも、わたしは二人目の出産時に「癒着胎盤」という、いわゆる妊娠合併症になり、文字通り全身の血液を全て輸血で賄ったほどの出血に見舞われ、もはやそれ以外に道がないという状況で分娩台から手術室へ直行、子宮全摘出という経験をしたのです。

壮絶でした。

とは言っても、胎盤処置中は悶絶するほどの苦痛だったものの、手術となるとわたしは眠っているだけ。
担当の医師や助産師、看護師を除いてわたしの身内の心中たるや、おそらくそういったことを経験しなければ得られることのない修羅場であったでしょう。
ええ、わたしは全身麻酔で眠っているだけでしたので、待つ立場のじりじりと押し寄せる不安や焦燥など露知らずです。

病気やケガで、ご家族や大切な人の生きるか死ぬか、という場面に出会ったことのある方もいらっしゃることと思います。
現代医療のおかげで、わたしたちはごく安全な分娩をしてもらえるようになっていますが、本来分娩というものも命がけ、生きるか死ぬかの出来事なのです。母子ともに。
わたしのケースでも、輸血という術が無ければ、子宮を摘出する技術がなければ、それらすべての設備が間に合っていなければ、幼い子供と生まれたばかりの赤ん坊を夫の手元に残して死んでいたことでしょう。
むしろどんなに医療が進んでも、最悪のケースとなる分娩は無くなりません。
「癒着胎盤」という症状も、出産までの健診・エコー検査で判断をすることは、今のところできないそうです。

「とんでもなく痛いだけで産むこと自体は簡単」、「お母さんも赤ちゃんも元気で当然」で は な い 。
ということを、わたしの経験から少しでもお伝えできたらな、と思います。

しかし一人目は普通にするっと産んでいるので、出産を怖がりすぎたり重く受け止めすぎる必要もないです。
ほとんどの場合は病院がきちんと機能していれば最悪のケースに見舞われることもないと思います。

しかし原因不明の産婦、もしくは新生児死亡もままあります。これらに関してわたしは専門家ではありませんので、あくまでも体験からお話を展開させていただければと思っております。


そしてもう一つ(一つ目が長すぎてすみません)
出産した二人分の、妊婦健診、検査の内容・結果、費用に関わるものを全て保管しておりまして。
なぜだろう…特に深い意味はないのですが。記念に取っておこうと思ったわけでもないですし。
そんなタンスというか物置というか、どこかしらの肥やしになりそうだった記録たちで、これから子供を持とうか、という方に一例としてお伝えできたらな、それでちょこっとでも安心してもらえたらな、と思っております。

あとは子宮を失ってからの私生活なんかをつらつらと書けたらいいですかね、どこかの誰かのお役に立てたり暇つぶしになったり、そんな風なものを書けたらいいな。
よろしければお付き合いくださいませ。


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