小さい頃は、絶対に文化部に入ろうと思っていたけど結局陸上競技を10年近くやっていた話し

小さいころ

幼少期は、病気がちでよく通院していました。あまりはっきりとした記憶はないけれど、幼稚園を相対して小さな町医者のベッドで横になっている記憶。常に母親が付き添ってくれていて、小さいながらに「自分の身体は弱いんだな。」と思っていた。
運動自体もとりわけ得意ではなく、どちらかというと絵を描くことが好きだったので自由帳いっぱいに絵を書いていた。夏休みに出されていた課題の絵は、常に金の折り紙が貼られていた。小１－２年のときは、よく表彰もされていた。一番大きな賞状は、県の教育委員会の賞状だったと思う。中学に上がったら美術部に入ろうと考えていた。

クラスの中心的キャラからの声掛け

小学４年のときに転機が訪れた。何気ない会話の中で地域の少年野球にクラスメイトから誘われた。結構入っていたクラスメイトが多かったのと、声をかけてきた彼は割と親しいメンバーだったので無下に断ることも出来ず、体験に行った。確か雨が降っていて、体育館の中での練習だったと思う。跳ね返ってきたテニスボールが痛かったのと、上級生や監督がとにかく怖かった。まったく運動していない訳ではなかった。小２から水泳を初めていたので、ひょろっとした体型だった。

1年間で身長が12センチ伸びた

結局、少年野球は小学を卒業するまで続けた。更にここで転機が訪れた。小６のときにクラス全員で日本列島一周分を走ろうと企画が持ち上がった。なんとなくクラス全員が賛同し、記録用紙が配布された。日本列島一周なので12,000キロをクラス35人くらいの合計走行距離で達成することがミッションだった。校庭一周の目安が提示されたので、休み時間や放課後を使い、それぞれが走った。
クラスの中では走ることに対してのモチベーションは、もちろん差があった。全く走らない子もいれば、自分のように取り憑かれたように走っていた子もいた。休み時間と放課後を使い、1日３～７キロくらいは走っていたと思う。走った距離を記録用紙に残していくのが楽しかった。結局、年間を通して日本一周は出来ず、企画した子は悔しさからか泣いていたが、自分は達成感を感じていた。そして、その年の持久走はクラスで二位、町のマラソン大会でも３位に入賞した。達成感以上に得たものは大きかった。そして身長が1年間で12センチ伸びていた。

最初の大会では、3回ファールして記録なし

走ることが好きになったまま中学に上がったので、部活は陸上競技部に入った。短距離志望だったが、なぜか最初の大会は走り幅跳びに出た。踏切が合わず、練習でこけ、本番では３回ファールし、記録は残らなかった。顧問から次からは、短距離に出るように促された。
それからの３年間は、短距離と四継(4×100mR)をひたすら練習した。特にバトンパスの練習は、飽きるくらい練習した。そのおかげで個人でもリレーでも県大会に出ることが出来た。100mは、予選落ちだったが、四継は決勝まで進んだ。割と本気で全国大会を目指していたが、バトンパスでミスり、夢は途絶えた。自分の区間でのバトンパスだった。

地味な種目への転換

高校でも陸上を続けようと思っていたが、強豪校に行くつもりはなく、自分が盛り立てていこうという気概で無名校に進んだ。偏差値は、50くらいの普通高校のつもりだった。同じ中学からもう一人同じ高校に進んだ子がいて、高校入学前から先輩たちと練習に混ざっていた。死ぬほど走らされて、イメージがぶっ壊れた。顧問がめちゃくちゃハードな人だった。
短距離では、全然芽が出ず、顧問の勧めで競歩を始めた。教え子にインターハイまでいった選手がいて、その人にもわざわざ来てもらい教えてもらった。短距離の自分が競歩をするなんて夢にも思わなかった。ルールは厳しく、派手さは皆無。練習も地味だった。でも、表彰台に乗ることが出来たし、なにより後輩が関東大会まで進んでくれたことが嬉しかった。

着ぐるみを着て走る大学生

大学では、陸上競技サークルに入った。1年目は、よく外回りを走っていたが、それ以降は、ほとんど走ることなく、のんびり過ごした。ロードレース出ることがあったときは、リラックマの着ぐるみを着て走った。沿道にいる人に楽しんでもらおうとやったが、本当にぶっ倒れるかと思った。走った後にメディアの取材を受けることもあったが、記事になったりはしなかった。

働いてからのこと

働くようになって、登山は行く時期があったが、それ以外はほとんど運動していない。最近、地域のお父さん、お母さんたちと朝からトレーニングを始めているが、その後3日は筋肉痛を引きずる。現役のときに比べて15キロも増量しているので当たり前だ。
少しずつ減量して、スキンヘッドの似合う男になろうと思う。

#部活の思い出