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アフターコロナにおける職人仕事の生き残りへ向けた海外販路の開拓

こんにちは、宮城県の仙台にて仙台箪笥と無垢材家具の製造販売及び輸出をしている門間屋の門間です。タイトルにあるようにアフターコロナを見据えて、日本の職人仕事的なものづくりをしている会社が、生き残るための新たな販路としての海外に関して、弊社の経験も踏まえて簡単にまとめさせていただきます。

・日本のものづくりの明るい未来のために

今回、このような発信をしようと思ったのは、門間屋が海外ビジネスを始めたのもちょっとした好奇心やきっかけからであり、今の世の中の状況を踏まえると、そんな軽い気持ちでもいいので多くの職人仕事的なものづくりに携わる人たちが、新たな挑戦に踏み出してくれたら日本のものづくりの未来も少しづつ明るくなるのでは、と思ったからです。

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・ニューノーマル下での新たな挑戦

withコロナからのafterコロナの流れを考えると、いま巷で騒がれているニューノーマルが中小零細、更には個人等の小規模事業者がほとんどの職人仕事的なものづくりの業界にも確実に求められることになります。その際に、ニューノーマルに対応できない会社や個人が、従来のやり方を続けたしまったら、気が付けば職人がいなくなっていた、なんて事が十分に起こりえます。ですので、手遅れになる前に、まだちょっとだけ気持ちに余裕のあるうちに、新たな挑戦に取り組み、転ばぬ先の杖を準備しておくことが重要なのではないかと思います。

・日本と海外の伸びしろ

実際、今の状況を考えると海外も日本同様にコロナの被害は十分にあります。が、今後の経済見通しが日本よりもよっぽどマシな国はいくつかあります。近いところで言えば、コロナの発生源であるお隣の中国です。なぜなら、とてもシンプルな話でbeforeコロナつまりは元々の経済成長率が少子高齢人口減少の進んでいた日本に比べて遥かに高かったことに加えて、コロナ禍を半ば強引にスピード収束させる力があったからです。それらを合わせた結果が、アフターコロナの経済の差として如実に表れてくるのです。もちろん、中国の場合はアメリカとの関係もあり、楽観視はできませんが、それでも日本よりは伸びしろがある気がしてなりません。

・こんな状況でも可能性を感じる海外

ちなみに、現在、門間屋は仙台・香港・上海に合計3店の直営店を持ち、ここ2年ほどは売上の約7割が3年前より本格的にスタートした香港を中心とした海外での売上です。もともとは、先述のようにちょっとしたお試し的な気持ちで約6年前に香港で期間限定の展示販売会を開催したのがきっかけでした。ところが今ではなくてはならない存在として門間屋の屋台骨をしっかりと支えてくれています。香港に至ってはコロナの前にデモがあったにもかかわらず地味に売れ続けてます。そして、上海もコロナ直後は完全にストップしてしまいましたがなんと3月末からこれまた地味に売れ始めているのです。まだまだ、本調子ではありませんが着実に回復しているのは間違いありません。もちろん、国民性の違い等、経済的なこと以外にも色々と違いはあると思いますが、いずれにせよ、この立ち直りの速さには可能性を感じざるを得ません。

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・おわりに

一方で、日本はどうでしょうか?
色々と微妙過ぎて先行きが不安過ぎませんか?
僕は不安です。
なので、これからも自らの生き残りのためにも海外マーケットの深堀はガッツリしていくつもりです。
これを読んでくれた同業界の方で、現状において、海外も含めてアフターコロナに向けて何をしたらよいのかわからないという事であれば、まずは、何でも良いので情報収集だけでもやってみると良いのではないかと思います。

もちろん、海外マーケットを開拓したいので詳しい話を聞きたいと言う事であれば遠慮なくご連絡ください。

今後も、門間屋の海外ビジネスや香港や上海の現状についてはこのページで、アップしていこうと思いますのでよろしければ是非ご覧ください。

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