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「学習する」とは?

 経営について学んでいます。その中で「学習する組織」について学びました。

 「学習する組織」とは 簡単に説明すると
複雑化する経営環境に適応するために 恒常的に学習し、進化し続ける組織
としています。


 「学習する組織」についてはまた日を改めて考えていきたいのですが、今回は「学習する組織」の前にまず「学習する」とはどういう事なのか?という問いにを立てて考えていきたいと思います。

脳科学の見地からの「学習する」とは?

 少し前から娘が産まれたので教育方法について勉強しています。そんな中相良 敦子 著「親子が輝くモンテッソーリのメッセージ」という本を読んでいると「学習する」という事について興味深い事が書いてありました。

 まず共通していることは、「強制されてではなく自分で選ぶ」という出発点です。次に、何度も「繰り返す」行動と「集中する」事の必要性が語られていることです。茂木氏は「集中」の重要性を、「没我の状態」「フローの状態」「熱中」などの言葉で語っています。・・・ドーパミンという神経伝達物質の1つで「快感」を生み出す脳内物質が、ある行動によって分泌されたとします。その「快感」は「報酬」なのです。人間の脳は「報酬」を求めるもので、ドーパミンが分泌されたとき、どんな行動をとったか克明に記憶し、ことある毎に再現しようとします。こうして快感を生み出す行動がくせになり、2回3回と繰り返し続けていき、・・・脳内では神経細胞が繋ぎ変わり、新しい神経回路網が産まれる。それは・・・学習が成り立つことだというのです。ー出典:相良 敦子 著「親子が輝くモンテッソーリのメッセージ」

 モンテッソーリ教育では「自分で選ぶ」という事を特に重要にしています。

 これは仕事にも通じるなと感じます。上からの命令などで仕事を決めるのか、自分の意思をもって仕事を決めるのかでは仕事に対しての没入感が変わってきます。そして自分の意思をもって達成した仕事は「快感」を感じてそれ自体が自分にとっての「報酬」になります。
 そしてまたその「快感」を得るために自分の意思をもって仕事をし、続けていくことで自然と「学習する」事に繋がるのだと思いました。

 脳科学の観点からみると、何故自分の意思で決めた事をした方が良いのか?という事が明確になります。自分の意思とは関係なく上司やマニュアルの指示通りに仕事をすると快感を得ることが出来ず、苦痛に感じてしまうのかもしれません。
 これは子供の頃宿題をしようと思っていたのに、親からを宿題をする前に「宿題やったのか?」と言われた時と同じ感じがします。
 同じ「宿題をする」という行為でも自分の気持ちが乗っている時にしたのか、他の人に言われてするのでは達成感が違っているのと一緒なのだと感じます。

まとめ

 出来るだけ自分の意思で仕事を決められる仕事環境を作って行く事が重要。理由は自分の意思を持って仕事に取り組んで達成したときはドーパミンが脳内で分泌されて「快感」に繋がりそれが「報酬」になる。その「快感」を得られる仕事であれば自ら進んで仕事をするようになり結果そのサイクルが回ることで結果的に「学習する」事に繋がるからである。

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