ベンチャーこそPRした方がいい3つの理由
200社以上のベンチャーのPRに触れて思うこと。
こんにちは。
これまで私は、200社近くの中小・ベンチャーの広報に関わってきました。
PRすることで、メディアに取り上げられれば
商品の売上につながったり、企業の価値向上に寄与することができます。
多くのベンチャー経営者たちは「出たい!」「PRしたい!」と
目をキラキラさせて乗り気になってくれました。
でも実際、広報活動をしていくには、お作法が少々必要なのです。
それを知らずに、見当違いに一所懸命メディアに商品を売り込んだり、
営業をかけたりすると、メディアの人たちはすでに遠い目をしています。
そんな場面に遭遇すると、心拍数が上昇しますね。(ドキドキ)
だんだんと外からアドバイスするだけでは物足りなくなり、
「自ら誰も知らない事業を世に広める」というミッションを自分に課し、
自ら創業まもない事業会社へ乗り込み、広報立ち上げや、
認知をあげるためトライアンドエラーを繰り返してきました。
独立後、起業して3年でお取引企業は40社、プレスリリース作成支援本数は150本を超えました。
ベンチャーこそPRした方がいい3つの理由
良質なコンテンツが世の中に腐るほどあるのに、この記事を読んでくださっている方、ありがとうございます。
ベンチャーこそPRした方がいい理由について3つご紹介します。
①広告ではないのでお金がかからない
言わずもがな。でも、人件費はかかりますけどね!ハハ
②第三者による記事なので信頼性が高い
これも言わずもがなですね。自社のサービスを「ちゃんと」理解してくれるメディアさんを一人一人増やしていくんだ!
③一歩ずつでも広報体制をつくっていければ、後々、会社の大きな資産になる
私が特に声を大にして言いたいのはこれ!
ビジネスの世界は、「ギブアンドテイク」なのに
多くの経営者やビジネスマンは分かり切っているはずです。
世の中は「ギブアンドテイク」だと。
・その商品を欲しいお客さんがお金を払ってくれて「ギブアンドテイク」
・興味のある業界で働きたい就活生と、その労働力を欲している会社で「ギブアンドテイク」
・家事を減らしたいワーママと家事代行のサービスで「ギブアンドテイク」
だけど、メディアに対しては目先の露出に目をとられてつい忘れてしまうのです。
あなたの目の前にいるメディアは何を欲しがっているのでしょうか??
広告ではないので「お金」ではありません。
それは、メディアによっても
記者さんやライターさんの立場によっても異なるため、一概にこれとは言えないのが現実です。
だからこそ、PR会社やPRのフリーランスが飯を食えているわけですね。
そして、取り上げられるときに必ずついて回るのが
「想定しない取り上げられ方をされて、企業に良くない影響が出る可能性がある」ということ。
みなさん、目の前の美味しいお魚ちゃんに心を奪われて
ついつい、見逃してしまうのです。
言っちゃいけないことも曝け出してしまうのです。
これが案外、怖いのです。
情報を出すことよりも、出てしまった情報を消すことの難しさよ。
広報が火消しに回ってあくせくしているのを見かけたり、一緒に火消しに回ったりするわけです。
ボヤで済めばいいけど、一旦燃え広がっちゃうと消えないのよ、これが!
そして注目される場面が増えるほど、良い意味でも悪い意味でもネタにされやすくなるんですね。ベンチャーでさえ文春砲くらったり。
だから、界隈のPRパーソンたちが
「ただ、取り上げられればいいというわけじゃないのです。」
とか言ってるのは、そういうわけなんですね。
それでは、恒例のベンチャーPRあるあるをご紹介します。
【リリース出したいベンチャー社長】
某社長「メディアが食いつくニュースがあるんだよ!リリースを出したいから書いてくれ!手が足りない!」
monin「あら、それは素晴らしいですね。では、広報問合せ先はどうしましょうか?」
某社長「広報はいないから、都度対応するからインフォアドレス入れといて!」
monin「・・・」
って、問い合わせきたらどうすんねんっ!
誰も対応しなかったら、問い合わせしてきたメディアとの関係性はマイナスになるよ?むしろ2度とこないかもよ?そんな大ネタしこむなら広報も仕込んでおかなくちゃ。
「とりあえず手の空いている誰かが対応して、二転三転してメディアの信用を失ったら、、あとで困るのは会社ですよ?」
。。。と言うと、急に意気消沈してしまうなど。
またまた、こんなこともあります。
【某webメディアの取材立ち合いにて】
スタートアップ社長「サービスローンチは5月10日を予定しています!」
某メディア「ほうほう、カキカキ」
monin「10日の12時に情報解禁でして、
12時以降の公開をお願いできますでしょうか。」
某メディア「了解です、カキカキ」
スタートアップ社長「おなしゃーす!」
・・・リリース前日・・・
スタートアップ社長「moninさん、記事は何時までに言えばストップかけられますかね?リリース厳しそうっす。」
monin「・・・!もう無理ですね。止めてもいいけど、取材して記事書かせて、直前にストップって、信用なくなりますけどいいですか。まぁ嘘つくよりマシですけど。」
スタートアップ社長「・・・。」
はい!情報の修正は、とにかく早めに!
・あなたがメディアだと認知してるメディアは事前の記事確認もできない!(例外もあるが)
・世の中はオンラインだからって、なんでもストップかけられると思うなかれ。
・朝刊だったら校了終わって印刷所!
それでも止めますか?どうしますか?シャチョー
温厚で物静かで有名なmoninです。(認知と事実に乖離があったら教えてください)
そんな事故が起こらないように、
「そこ!一歩先にぬかるみがありますよ!」と抜かりなくお知らせできるように、私も精進の日々です。
というわけで、
スタートアップやベンチャーがきちんと情報を出していきたい時や
広報体制をつくるために何が必要か、どうしたらいいか
どんな人を広報にしたらよいか
BtoBだけではなく、一般の人たちにも企業を知ってもらいたい!などなど
そんなご相談にも乗っていますよ。
真摯な会社の真摯なサービスを、できる範囲でお手伝いしたいと思っています。
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