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『怪と幽』12号 対談 澤田瞳子さん×米澤穂信さん

 今年もクリスマスがやってきました。
 キリスト教徒でもなんでもないんですが、昔からこの季節が大好きなんです。ユールからお正月にかけて、なんならそのまま小正月、春節とひっぱって祝祭気分を味わいたい。寒い時期だからこそ華やかに。

 『怪と幽』12号「鎌倉特集」も冒頭は華やかに澤田瞳子さんと米澤穂信さんの対談から始まります。こちらのまとめを担当しました。
 博覧強記のお二人のこと、当然ながら話題は尽きず、今回起こせたのもたぶんお話の三分の一ぐらいじゃないかしら? なんなら残りの部分もみなさんに見てもらいたい、というほど充実した対談でした。
 私が特に興味深く拝聴したのは、貴族と武士の畏怖対象の違いについてのお話でした。義経なんて怨霊になってもよさそうな最後なのに、少なくとも同時代にそのような話が語られることはなかった。
 それはなぜか、という疑問を緒に社会における階層や役割の違いが心理に与える影響を考察されています。こういうテーマって知的好奇心がいたく刺激されますね。
 お二方がどのような見込みを立てられたか。それはぜひ本誌でお確かめください。

 

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