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【資産形成】見せかけの高くて不味いレストランしか知らない日本人

最近は営業のブログが多いですが、運用のご相談が増えてきている村上です。

@鷺沼発マネーコンサルティングスラッシュオー兼資産バランスプロジェクト

さて、タイトルの言葉は金融庁元長官 森信親氏の言葉である。
日本の資産形成を変えるには、金融機関からだ!という主旨に私はとても賛同しております。

そこで今回は

日本証券アナリスト協会 第8回国際セミナー
「資産運用ビジネスの新しい動きとそれに向けた戦略」における
森金融庁長官基調講演

の一部に現場のリアルなコメントを付ける形で進めてまいります。
お楽しみくださいませ。
※元記事URLを添付しておきます。
https://www.fsa.go.jp/common/conference/danwa/20170407/01.pdf

金融機関よ、顧客本位の業務をやるべし

現実を見ると、顧客である消費者の真の利益をかえりみない、生産者の
論理が横行しています。特に資産運用の世界においては、そうした傾向が顕著に見受けられます。ー原文ままー

金融を知っている人で、他業種と比較すれば顕著でしょう。どうしてこんなことが成り立つのか?というと、金融機関全部が同じ論理でなりたっているからです。

運用会社は販売会社(銀行・証券)が居ないと成り立ちません。販売会社は販売手数料で成り立っているわけですから、販売手数料が低い商品を好みません。だから、その正当性が成り立つようにすべてが成り立っています。

そのツケを払うのはだれかって、その金融機関に相談したアナタです。

積立 NISA の対象となりうる投信は1%以下

積立 NISA の対象となりうる投信は、インデックス投信とアクティブ型投信あわせて約 50 本と、公募株式投信 5406 本の1%以下となりました。
ところが、同じ基準を米国に当てはめてみると、全く異なる結果となります。米国で残高の大きい株式投信については、上位 10 本のうち8本がこの積立 NISA の基準を満たしています。
一方、我が国の残高上位 30 本の株式投信の中で、この基準を満たしているのは29 位に一本あるだけです。ー原文ままー

ちなみに、NISAの背景にある思考はバートン・マルキールとチャールズ・エリスを採用しています。その思想とは、
・ゆっくりと、しかし確実にお金を貯める秘訣は再投資(複利)にあることを認識すること
・市場の値上がり、値下がりを気にかけず、一定額をこつこつと投資すること
・資産タイプの分散を出来るだけ図ること
・市場全体に投資するコストの低い「インデックスファンド」を選ぶこと

です。それを前提としても1%とは私の予想をかなり下回る数字でした。

しかし、手数料の高いアクティブファンドがノルマになるのが実際なんですけどね💦

何故、長年にわたり、このような「顧客本位」と言えない商品が作られ、売られてきたのでしょうか?

資産運用の世界に詳しい方々にうかがったところ、ほぼ同じ答えが返ってきました。日本の投信運用会社の多くは販売会社等の系列会社となっています。投信の運用資産額でみると、実に 82%が、販売会社系列の投信運用会社により組成・運用されています。
系列の投信運用会社は、販売会社のために、売れやすくかつ手数料を稼ぎやすい商品を作っているのではないかと思います
これまでの売れ筋商品の例をみても、ダブルデッカー等のテーマ型で複雑な投信が多く、長期保有に適さないものがほとんどです。こうした投信は、自ずと売買の回転率が高くなり、そのたびに販売手数料が金融機関に入る仕組みになっています。ー原文ままー

この話は過去記事でも取り上げていますし、上でも書きましたね。同じことを金融庁長官が言うってのが私には胸熱でした!

お客様が正しいことを知れば、現在作っている商品が売れなくなり、ビジネスモデルが成り立たなくなると心配される金融機関

こうした話をすると、お客様が正しいことを知れば、現在作っている商品が売れなくなり、ビジネスモデルが成り立たなくなると心配される金融機関の方がおられるかもしれません。
しかし、皆さん、考えてみてください。正しい金融知識を持った顧客には売りづらい商品を作って一般顧客に売るビジネス、手数料獲得が優先され顧客の利益が軽視される結果、顧客の資産を増やすことが出来ないビジネスは、そもそも社会的に続ける価値があるものですか?
こうした商品を組成し、販売している金融機関の経営者は、社員に本当に仕
事のやりがいを与えることが出来ているでしょうか?
ー原文ままー

社会的に価値がない。仕事のやりがいがないので独立した私からすると、もっと言ってほしいくらいでした(笑)

保険の矛盾についても当ブログでは書いていますが、森元長官は触れています。

貯蓄性保険商品の販売であれば、これまでは、「この商品は、死亡保障と資産運用を同時に行うお客様のニーズに応えたパッケージ商品です」という説明だったのでしょうが、顧客の立場に立てば、個別の債券・投信と掛捨ての保険を別々に購入した場合とのコストの比較を顧客に理解してもらった上で投資判断をしてもらう必要があるのではないでしょうか。ー原文ままー

申し訳ないですが、昨今の保険は他業界に居た方がちょっと研修を聞いただけで理解できるものではないです。理解して購入したという方も、分かった気になっているケースもよく見受けられます。

私の会ったことがある保険屋さん限定で申し上げれば、販売会社(所属会社)の理屈を鵜呑みにしてしまってるだけの人がほとんどじゃない?って思ってます。

最後に

だから運用は怖い、保険はどうでもよいと思ってほしくないのが本心です。
実際私が「資産バランス」と称して、運用と保険や不動産のバランスを見る業務を一人で立ち上げたのは理由があります。
それは、この基調講演でも触れています。

日本の家計金融資産全体の運用による増加分が、過去 20 年間でプラス 19%と、米国のプラス 132%と比べてはるかに小さいこと

そう、まだ伸びしろがあるんです!正しい資産形成が理解されれば、日本人は金融リテラシーが低いなんて言われなくなるはずです。

※相談の誠実性を上げるためにも、商品の販売もやめました。

まだ「小さい声」かもしれませんが、私からでなくても良いので「正しい金融知識」を身に着けて頂けますと幸いです。

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