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こころが辛くならないためには

困難な状況に意味を持たせるから辛くなる

 今回は、投資に限らず日常の様々な場面で、精神的に辛くなる状況を抜け出す方法を考えたいと思います。

 最初の投稿で、私は公務員退職後職場の人間関係が原因で転職を繰り返したお話をしました。実は、それ以前にも人間関係や、その他にも投資における失敗などで精神的に追い込まれることが何度もありました。そうして苦労してきた経験から得た教訓を書いてみたいと思います。

 見出しの通り、辛い状況は自分の中で辛いと感じるような理由づけがあるから辛いというのが、私の結論になります。

ではどうすればよいか?

 それでは、自分を苦しめている状況を辛いと感じなくするにはどうすればよいでしょうか?意味を持たせるから辛いと感じるのであって、逆にその状況は私にとって意味をなさないと思うことができれば辛くはなくなるはずです。
 つまり、困難な状況を無意味である、まったく意味をなさないと思えるだけの確固とした理由があることが大事です。スルースキルという言葉がありますが、多くの人は無意識のうちにスルーすべき状況の無意味化をやっています。

客観的にみて嫌なことでも気になる例と、気にならない例を想像してみる

 例えば、お金や投資のことを考えてみましょう。
 いま手元に100万円あるとします。これを、株式市場に投資して、投資した銘柄の日々の値動きを追っていく状況を考えてみましょう。これは、いわゆる高校生などが金融教育で行う、投資体験ではなく本物の株式市場です。
当然株価が下がれば含み損が出て、自分の大切な資産が減ってしまいます。
 
 いわば、自分の資産が市場という誰もが参加できる場所で人質に取られているのと同じ状況です。当然、投資をする側は、そういった諸々の状況を分かっている(意味づけしている)ので株価が下がると気分も下がるという状態になります。

 他方、日々の買い物をカード決済や電子決済で済ませる友人がいたとします。今度は普段現金を使わず、札束など見たこともないその友人に100万円を見せてあげているという状況を考えてみます。
 この時、100万円の札束は一時的に、本人の手元を離れ友人の占有下に置かれます。友人が、盗もうと思えばその場から100万円を持って逃げ出すこともできるでしょう。つまり、客観的に見ればさっきの株式市場の例と同じように、一時的にではありますが、お金を人質に取られている状況です。

 しかし、100万円を友人に見せた私は、友人が札束を盗って逃げるなど考えることすら無意味なことだと初めから分かっています。
 だから、友人が100万円をまじまじと珍しそうに見ていてもそれで焦ったり、不安に感じたりすることはありません。

あまりにも当たり前の事なので、多くの人はスルーしている

 こういった心の働きは、あまりにも当たり前なので、多くの人はスルーしてしまっています。どういった理由で意味をなさないと思えるかは人や状況によってそれぞれだと思います。
 例えば、株式投資だったら、いま市場に投資しているのは私の資産の内ほんの一部だ、だから例えこれが0になったとしても私にとってはまったく意味をなさない、という考え方もあるでしょう。

 もしくは、逆に大部分の資産を運用に回していたとしても、これはリスクがほとんどない手法だから大丈夫(不安に感じるのは無意味)という見方もできるでしょう。

 そのように、投資でも人間関係でもなんでもそうですが、嫌なことに対しては、それは自分にとって辛いと感じること自体無意味だ、と思える確かな理由を用意しておくことがこころの安定につながると思います。。


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