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大河ドラマから見る貨幣史

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2020年11月の記事一覧

大河ドラマから見る日本貨幣史20『矢銭2万貫で大もうけした今井宗久と大損した信長』

大河ドラマから見る日本貨幣史20『矢銭2万貫で大もうけした今井宗久と大損した信長』

姉川の合戦を一週間で済ませ、いよいよ次回は延暦寺の焼き討ちへと入っていくわけですね……!しかし、三十二話『反撃の二百挺』で、今井宗久が開催した茶会の客人の大物っぷりが凄かったですね。千宗易(利休)・油屋常琢・津田宗及……堺の会合衆のトップがずらずらと並んでおりました。

駒ちゃんの浮きっぷりですよっw

堺の会合衆とは、堺の独立自治を主導する豪商からなる議会であることは、教科書などにも紹介されえて

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大河ドラマから見る日本貨幣史19『摂津晴門が大きな顔をしている理由は?』

大河ドラマから見る日本貨幣史19『摂津晴門が大きな顔をしている理由は?』

ついにドラマでは、明智光秀が足利・織田両属の家臣であった時代から、徐々に織田家臣へと移行していく転機となった『金ヶ崎の退き口』が描かれました。現状、信長を上手におだてることに成功している光秀を見ると、今後、本能寺の変のきっかけとなりそうな場面は宗教関係しかなさそうなのが気になりますね……。(史実では信長よりも光秀の方が圧倒的に仏教権威を弾圧しています)。

さて、光秀の幕府再興の夢をじわりじわりと

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