按ずる気持ち

イタリアやジェノヴァで何かが起こって、それが日本のニュースで報道されると、親類や友人、ブロ友さんたちの中からは､わたしが渦中にいないか､無事か否かと……せっぱ詰まった文面で連絡が届く。
たとえば、地震や洪水、橋の崩落に、コロナでロックダウン……

「このメッセージを読むことができたら、空メールでもいいので、返信をお願いします……」

実際には、本当の本当には巻き込まれていなかったゆえに、驚きつつも、大丈夫な旨を返信できていたのだが、どんな風に報道されているのだろう……と思っていた。

それが、今日は､反対にその気持ちが十分に分かった。

日本や日本の人たちに何かが起こっている時、ニュースで分かる部分と、それだけでは分からない個人の状況に思いを巡らせると、分からない個人の状況の部分への不安と心配が肥大して、それが分かるまでは、いてもたってもいられなくなり、前述のようなせっぱ詰まった思いになるのか……ということが。

地震で大きく揺れたところの人たちには、連絡は取れていたのだが、そこから遠いので……と連絡していなかった人たちを考えた時、もしかして、年末で移動していたかも？その飛行機に乗っていたかも？……と考えだすと、そうなったのだ。

返信があった時、心から生きていてよかった！と思った。