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お悩み相談に模擬回答してみる?

日本では、それほど気にしたことがなかったが、イタリアの雑誌や新聞の投書欄、特にお悩み相談のページに目を遣ることがわりとある。
担当する回答者のアドバイスの内容や考え方、言葉の使い方に好感が持てる場合には、別の回にも続けて読むことが多い。そして、特に関心があった内容などは周囲の人との会話の中で話題にすることも。

そういうこともあり、日本語でもインターネットで取り上げられているお悩み相談に目を留めることが、以前よりも増えたように思う。

また、以前に日本の友人から「ジェン・スーさんがリスナーのお悩みに回答するラジオ番組が面白いから、ぜひ聴いてみて!」と薦められて、聴いていたこともあった。

内容と場合にもよるが、取り上げられている相談に対して、自分だったらどのように回答するか?と考えることもある。

ここで、最近読んだ相談内容で気になったものをひとつあげてみよう。

ヴェネツィア在住の50歳を過ぎたばかりの男性。2人の元妻との間に2人の子どもがいる。もうそういった男女の関係には縁がないだろう……と思って過ごしていたが、近頃、ある日本人女性と知り合い、この先、自分はどうすればよいのだろうかと悩んでいる。

La Stampa紙の土曜版・本紹介欄の相談内容要約(拙訳)

La Stampa紙はトリノの新聞だが、土曜日の本紹介の紙面はざっと目を通し、目に留まるものがあったらじっくり読んでいる。
ただ、本紹介の紙面で相談内容に回答している文面は、はじめて見た気がする。(もしかして気がついていなかっただけかもしれないが)

回答していたのは、女性の作家か記者だったが、「気になっている女性が外国人で、遠い文化を背景に持った人だからと言って、貴重な出逢いに臆病にならないで!」というように励ましつつ、彼女の文化背景を知るきっかけになるようにと、在日イタリア人作家のラウラ・今井・メッシーナさんの本を薦めていた。


相談者の気になっている女性が日本人ということで、より印象的だったのだが、穿った見方をすると、ラウラさんの本を紹介するために、架空の相談内容を作って「気になる日本人女性」を登場させたのかも?と、思ったりも。
いや、それが事実でも架空のものでもどちらでもよいのだけど。

この相談に回答するにしても、詳細があまり分からないので、もう少し詳しくヒアリングしたいところ。
そして、相手が日本人女性ということもあり、この男性が彼女に適当であるのかどうかということが、老婆心ながら気になる。いや、相談者は男性の方ではあるのだけれど。
一瞬、前述の回答者のように「心配しすぎず、関係を進めてみれば?」と言いたくなるものの、いや、待て、オススメできる男性なのか?という疑問も残る。その人を知らないだけに。

あなたなら、どう答えますか?


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