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音楽: Jazz #1 | Pasquale Grasso - Solitude (Official Video) ft. Samara Joy

収録は一年ほど前のものらしいこのClip。
元々 Grasso氏のギターソロを起点に見つけた。

Pat Methenyに激賞されているらしい彼のギターの腕前はさることながら
聞く度に 太く静かなVocalの響きが とても耳に残るようになった。

調べてみると
二十代半ばに満たないこの若き歌姫はその溢れる才能で業界を沸かせていることがわかった。
確かに Samara Joy の名前はどこかで聴いたような気が。。。

最初の一節 音が震え始めたところで 早々と彼女の声の別格さに気付く。

「自分の愛を返して」と 訥々と神様に訴える、というよりは、
ほぼ脅しのような冷めた声が 静かに響く。
諦め切って沈んだかのような 『孤独』 の情景に良く合う モノトーンのClip.


不遜かもしれないけれど ついBillie Holidayの Originalと比べてみた結果
原曲では Lady Dayの歌唱から受ける特徴に気付かされ とても感慨深かった。

同じ歌詞でも Samara嬢は歌詞を真正面から捉えた歌唱。
かたやLady Dayの歌には 歌詞の重さが感じられない、のではなく
悲劇的なテーマを ちゃっかり自虐に置き換えているようなタフな軽妙さが感じられるから。

1950年代当時 北アメリカのアフリカ系有色人種への差別は今より酷い時代だった筈。
何もかも酷い生活で当たり前、絶望なんて普通のこと、と達観しつつ
さまざまな苦境をユーモアでやり過ごすかのような強かさに 彼女の歌唱の妙味があるのかな と。

こういう見方をするようになったのは 20代の頃に比べれば 馬齢を重ね
相応に知見や経験が伴った、結果であれば 加齢も悪くないのか、な。。。


In my solitude you haunt me
With
reveries of days gone by
In my solitude you taunt me
With memories that never die

I sit in my chair
Filled with despair
There's no one could be so sad
With gloom ev'rywhere
I sit and I stare
I know that I'll soon go mad

In my solitude
I'm prayin'
Dear Lord above
Send back my love

I sit in my chair
Filled with despair
There's no one could be so sad
With gloom ev'rywhere
I sit and I stare
I know that I'll soon go mad

In my solitude
I'm prayin'
Dear Lord above
Send back my love

genius.com
https://genius.com/Billie-holiday-solitude-lyrics

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