見出し画像

「本を読む」をまもるひと

寒くなってきたこの時期、図書館にお世話になることも増えてきます。絵本を眺めるだけでも楽しい時間・・そんな時間のために準備をしてくれている中の人の記事です。

本を守るだけでなく、「本を読む」を守る、そんな姿勢が図書館の仕事にはあるような気がします。ただ、本を保管し、貸し出すだけでなく、地域の拠点として場所を提供していること、そして子どもたちとの触れ合いの時間づくり、本や物語との出会いは一生モノになることだって少なくありません。

僕が図書館と出会ったのは、小学生くらいのときだったと思います。

父親に連れて行ってもらったのが初めてでした。どの本も借りていいのか・・とワクワクした記憶があります。本だけでなく、紙芝居もあって、小さかった弟のために借りては読んでいたこともあります。

夏休みには、図書館に入り浸り、日本の歴史のマンガや、世界の不思議のような本を読んでいました。ズッコケ三人組も、ほぼすべて読んだし、分厚い「冒険者たち」に挑戦したのも図書館でした。

そんな風にして、子ども時代の自分がいたことを思い出していたら、記事の最後に石井桃子さんの言葉が引用されていて、ハッとしました。

あなたを支えてくれるのは 子ども時代の「あなた」です

子ども時代とは、本人にしか思い出せない・・と思っていたのですが、実はそうではありませんでした。

親になってみて、自分の子ども時代と、子どもの子ども時代があることに気がつきました。そんな、子どもの時の思い出を、図書館でも作ってあげられたら・・と思いながらこの記事を書いています。

食べ物や健康など、命に直結する仕事はとても大切なのは、僕が書かなくても分かりきっています。でも、命ではなくて、心に直結する仕事もあること、図書館をはじめとした文化的な施設、あるいは音楽や演劇なども大きな役割がありそうです。

たった一冊の本との出会いの思い出も、たくさんの本を読んだという思い出も、将来いつか役に立つかも知れない・・と、大人になっても思うのです。

図書館の中の人、これからもどうぞよろしくお願いします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、子どもたちのおやつ代に充てます。 創作大賞2024への応募作品はこちらから!なにとぞ! https://note.com/monbon/n/n6c2960e1d348