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ありがとう、って言えたら

あなたの人生を変えた1冊とは、人生を支える1冊とは、どんな作品でしょうか。

お題として設定されている「人生を変えた一冊」、考えてみました。

どんな作品が僕の人生を変えただろうか、考えても考えても、ひとつには絞れませんでした。単純な僕は、本を読むたびに「へぇー!」となって、実践できるものを少しずつやっていきました。だから、読む前と読んだ後では、ほんの僅かですが人生が変わっているのです。

だから、お題を正面から見つめてしまうと、書けないのです。

でも、書かない理由ではないよね、とも思うので書きたいのです。行ったり来たり、ごめんなさい。さて、僕の人生を変えた一冊は、なんだろう。

ふつう、本を読むと少なからず何かを感じたり、何かを得たりすることがあります。本の中に出てくる主人公に共感したり、同情したり、怒ったり。

自己啓発みたいな、誰かに教えを授けてもらうような内容だったら、なおさら学ばなくては、といった姿勢になるから、読んだ後では人生が変わっている気がします。

人生を変えた一冊、・・ありました。

僕は、人見知りで他人を信じなくて、シャイで表情が乏しい、そんな若者でした。いま考えても、本当に大丈夫?って感じで、周囲には”暗い人間”に見えていたのかも知れません。

そんな僕を変えたのは、一冊まるまる「ありがとう」を解説してくれるこの作品でした。感謝の心が、自己満足だけでなく自己実現にも寄与するだとか、感謝の気持ちをもつことで得をするだとか、そういう華々しい「ありがとう」の効用はもちろん、ありがとうを実践するためのワークが掲載されているのが画期的でした。

ありがとうのワークブック
朱門

ありがとうを口にするとき、そりゃもちろん心からの気持ちを込めるのは大切だけれど、そういう気持ちがなくても、声に出していいと書いているところが意外でした。

ありがとうを言うことを恥ずかしがって出し渋っていたら、いつまでも言えない、そう気付いてからは、なるべく「ありがとう」に変換するよう心がけました。

例えば、店の入り口で反対側からも人が来ていて、譲ってもらったり、ドアを開けて待っていてくれたとき、何と言うでしょうか。

「すみません」と僕は言っていました。でも、相手からしたら、悪いことされたわけじゃないから、伝わりにくいのです。これを、ありがとうに変える・・そんなことに気付き、実践していきました。

面白いのは、コンビニで会計が終わったときに「ありがとう」と言うと、店員さんが少し戸惑うこと。さきにありがとうと言われて、戸惑うのかも知れません。ちょっとした悪戯心ですが、ありがとうを口に出すのがとても気楽になったということなのでしょう。

感謝をしなさい。

というのは、よくよく言われるし、言いたくもなりますが、そうではなくて、ありがとうと言おう、って伝えて行きたいのです。特に子どもたちには、そう思うことが増えました。

楽しいから笑顔になる、だけじゃなくて、笑顔になるだけでも楽しくなるという心理学の研究が挙げられることがあります。

それと一緒で、ありがとうって言うだけで良いのです。

もちろん、心から言えたら最高です。でも、それは難しいこともわかります。なんなら気持ちを込めなくても、・・嘘だっていいのです。

ありがとう、が言えたら、あとからでも幸せになれるのです。

この本を読んだあと、自分がありがとうを言った回数を日毎に記録していましたが、いつのまにか口癖になってしまい(笑)数えきれなくなったので、数えるのをやめました。

とはいえ、この話を書きながら、ありがとうって言うの減ってるなぁと感じています。

人生を変えた一冊は、
ありがとうを教えてくれた一冊でした。

読んでいただき、ありがとうございました。


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