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車で走りたい

私は、車に乗るのが怖い。

正確に言うと、運転するのが、怖い。


理由はある。

斜視、間欠性外斜視。集中してモノを見ようとすれば、他人からの見た目は普通にみえることもあるけれど、ちょっとでも気を抜くと、主に見ることに使っていない方の目が、外を向く。

小さい頃、心配した母は大学病院に連れていった。

その時の先生は「治すなら手術。ただ、まだ小さいから、大きくなるにつれ治ることもある」と言ったそうな。

まだ小さい、しかも、自分が手術などもっての他!だった母は、怖いだろうと様子を見るという選択をした。

しかし、小さい頃よりほんの少し目立たなくなった位で、治ることはなかった。


なので、距離感が取りづらい。

なので、学生時代の球技は全て✕。あ、辛うじてサッカーの授業は楽しかった。あと、遠投のキャッチボールは楽しかった。それ以外のボールが飛んでくるものは全部苦手だった。

この頃の嫌なことはまあまああるが、書いたらそれなりに怨み節みたくなるので割愛するとして。


だから、車に乗った際の助手席の向こう側とか、よくわからない。

乗らなくなって幾年か。

斜視でも車に乗ってる人は沢山いる。きっとその人は、沢山擦って、沢山当てて、感覚をものにした人だと思う。

私も、免許取った頃はそれなりに乗ってた。軽く当てたことも、激しく擦った事もあったし、自転車と同じなら、きっと今も乗れないこともないだろうけど。

今の旦那といる限りは、無理だと思う。

自分の思う乗り方をしない(要は下手な)人を、車に乗りながら文句言う姿を見ると、運転する気にもならない。車や運転に関しては相当自己中なので、軽自動車でアシスト機能の付いた車など見るや、文句の嵐なのだ。


この記事を読んで、とても羨ましかった。

いいな、と思った。

ある機能を利用して車に乗っていいんじゃん、と思った。

使う使わないは別として。アシスト機能のある車であれば、測れない距離感の不安を気にせず、いざとなれば[目]がある、見えるという安心感で、少しはうまく乗れるかもしれない。

そう思えた。


私もいつか、車で自由に走りたい。

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