鉛色

目を覚まして

カーテンを開ける

そこに陽の光はなかった

窓を開ける

冷たい空気が肌を撫でた

天気がそうさせるのか

空腹がそうさせるのか

ぼんやりしてしまう

気分がどんより重かった

静かな部屋の中

外から聞こえる生活音に耳を澄ませる

世界から孤立したような感覚

でも孤独ではなかった

空腹を満たすと

少し気分が透き通った

単純な自分が愛おしかった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?