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"赤ちゃんの泣き声に対処する知識:重篤疾患の鑑別と初期対応"

こんにちは、みなさん。新米パパやママにとって、泣き止まない赤ちゃんへの対処は心配ですよね。今回は、泣き止まない赤ちゃんへの初期対応について、重篤疾患の鑑別とポイントをご紹介します。

泣き止まない赤ちゃんには注意が必要

赤ちゃんが泣き止まないとき、何らかの理由が隠れている可能性があります。なんとなく泣いているだけではなく、病気や体調不良が原因であることもあるのです。実は、泣き止まない赤ちゃんの約5%が重篤な疾患を抱えている可能性があると言われています。

鑑別診断と初期対応のポイント

  • High pitch cry (甲高い啼泣): 脳炎などの神経系の問題を示唆する場合があります。

  • 間欠的な啼泣: 腸重積を考えるサインかもしれません。

  • 未熟児: 鼠径ヘルニアの可能性があります。

  • 口の中の状態を確認: ヘルパンギーナや鵞口瘡などの口内炎が影響しているかもしれません。

  • 目を開けない: 爪で角膜が傷ついている可能性があります。フルオレスセイン染色で確認しましょう。

最も多い重篤疾患は尿路感染

赤ちゃんが泣き止まない場合、最も多い重篤な疾患は尿路感染です。尿検査を行うことで早期に診断することができます。また、毛髪が絡むHair tourniquet syndromeにも注意が必要です。指や陰茎などの体の部位が絡まることで痛みや苦しみを引き起こすことがあります。

IT CRIESという鑑別法

赤ちゃんの泣き声を鑑別するための手法として、IT CRIESという方法があります。これはInfection(感染)、Trauma(外傷)、Cardiac(心臓)、Reflux(逆流)、Reaction(反応)、Insect bite(虫刺され)、Eye(目の問題)、Surgical(手術的問題)、Skin(皮膚の問題)の頭文字を取ったものです。これに基づいて症状を見極めることで、適切な対応ができます。

乳児疝痛にも注意

乳児疝痛(夜泣き)は、生後3週から4か月までの赤ちゃんによく見られる現象です。3時間以上の泣き声が週に3日以上続く場合は注意が必要です。しかし、体重が増加している場合は、安心して対処することができます。

まとめ

赤ちゃんの泣き声に対処するためには、泣き止まない理由を知り、適切な初期対応を行うことが大切です。泣き声は赤ちゃんの唯一のコミュニケーション手段であり、そのサインを読み取ることで早期の疾患を発見するチャンスとなります。心を込めた対応と医師のアドバイスを頼りに、お子さんの健康を守りましょう。

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