ryugonの成功事例から学ぶリニューアル・リブランディング
昨日、今日と一泊二日でryugonに泊まってきました。
元々ryugonは龍言という名で、
創業は1969年。約2万坪の敷地に地元六日町の豪農の館や、武家屋敷など8つの古民家を移築して作られ、文化財にも指定されている建物は、古くから著名人や文人に愛され、将棋の竜王戦が開催されるなど、今なお新潟を代表する老舗旅館として多くの客人をもてなしている。
由緒ある宿。
2019年の50周年でこんな感じに現代モダン宿にリニューアル。
リニューアル後は前年比140%、新潟ミシュランにて3レッドパビリオンを獲得しています。*
※140%はコロナ前のデータです
これまでであれば
「現代風のモダンな感じになって、新旧が合わさっていい感じになったじゃん!」
としか思わなかったはずです。
しかし今、自身の専門性や何を打ち出していくかを考えている最中に見ると、由緒正しき格式高い宿をモダンでスタイリッシュに転換させたインパクトの大きさに圧倒されました。
内装やサービスの刷新を見るに億単位の投資したことは想像に難くなく、「変える」決断をして、結果を出していることが本当に凄いと感じました。
成功している要因を泊まってみて考えてみると、
泊まって終わりではなく、もっと泊まっていたいと思える宿だったこと。
周辺の施設やお店の案内は、どこの旅館でもあると思いますが、ryugonではそれだけに終わらず、かなりティーアップされています。
例えば「ここの漬物はここでしか買えない。いいお土産が出来た。」といった具合のコピーが旅館の紹介冊子の中に登場します。
そんな文章に惹かれて僕たちもryugonからの帰り道にお店に寄り、漬物を買いました。
モダンでスタイリッシュにするだけでなく、
「1年を通して雪国文化を体感させる宿泊施設」を打ち出していて、それに沿ったやり方が一貫しているので成功していると感じました。
HPを見てみると、クリエイティブディレクターやコピーライターなどを入れているので、そういったブランドの再定義からやり直していることが分かります。
ただ、新しくしたことで、メインターゲットも以前とは変えているはずです。
以前は格式の高い旅館でしたが、新しくなったryugonの冊子の一番初めに出てくるコピーが以下であることからも顕著です。
リニューアルやリブランディングによりメインターゲットを変えることで、それまで来ていたようなお客様の一部(また同じ属性の方)は、リニューアルしたことでもう二度と来なくなる可能性があります。
「尖ってるんじゃない、削ってんだよ」というパンチラインに最近喰らいましたが、ryugonの削り方にも衝撃を受けました。
これだけ由緒正しき宿がかなりの額を投資してリブランディングしてるんだから、自分ほどの規模でビビッていては仕方ないと励ましてもらいました。
再度目的とコンセプトを定め、それに沿ったやり方で実行していきます。
取り急ぎTwitterの方は、プロフィールを変更し保険のお兄さんを外しました。
仕事のDXに伴い、もう一段階ブラッシュアップします。
これまでは、素通りしてきた企業や施設のリニューアルやリブランディング。
その裏側や決断するまでのプロセスに非常に興味が湧くようになりました。
仕事に集中できていると、家族旅行も楽しさがプラスオンされます。
何気ないことが全部勉強になります!
今後も勉強していきます!
3か月後はいよいよ今年の目標の1つであるCFPです。
頑張っていきます!!