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ちょっと早起きした朝の特別なじかん

いつもより、早く目が覚めた。

いつもだったら、二度寝をするところだけれど。


今朝は、なんとなく、そのまま起きようと思った。


まだ少し寝ぼけている頭で、シャワーを浴びる。

朝早くからシャワーを浴びるのは、なんだか贅沢な気分。


すっきりとした気分でリビングへと移動する。


スケールにグラスを置いて、コーヒー豆の量を計る。

グラスに入れる時に、コーヒー豆がグラスに当たる音が好き。

これから、大好きなコーヒーを淹れるんだって気持ちが高揚する。


お湯を沸かしている間に、棚からコーヒーミルを取り出して、豆を入れる。

軽快にコーヒー豆を挽く。


ガリガリと音を立てて、コーヒー豆が挽かれていく。

手から伝わる振動。

コーヒー豆を挽いている時の匂い。

ふわっと包まれた空間にいるだけで、幸せな気持ちになる。


お湯が沸いて、ドリップポットにお湯を注ぐ。

ドリッパーをセットして、挽き立てのコーヒーの粉を入れる。


ゆっくりと丁寧にお湯を注ぐ。


朝の静けさの中で、お湯を注ぐ音が辺りに響く。

とても心が落ち着くじかん。


このじかんが、ぼくは好き。

ドリップをしている最中は、ほどよく無心になれる。


ぼくは、ごちゃごちゃと考えるくせがある。

答えが出ていることを、これは本当に正しいのか、なんてまた考えて、行ったり来たり。


思考をこねくり回して、ただじかんだけが過ぎていく。

先に進めばいいのに。

決めればいいのに。


でも、ドリップをしているじかんは、ぼくの頭の中をリセットできる。

無心になって、心が軽くなって。

思考の海から抜け出して、少し高い視点で、じぶんを俯瞰できているような気がする。


コーヒーが淹れ終わる。

じぶんなりに上手くコーヒーを淹れることができると、今日いちにち気分良く過ごせそう。


コーヒーをマグカップに注いで、匂いを嗅ぎ、ひとくち飲む。

程よい酸味と甘味、そして苦味が口の中に広がっていく。

ほっと一息つく。


この瞬間が一番好き。

心の中で美味しいとこぼす。


朝の静かな部屋に、心地の良いコーヒーの匂いが漂う。

ちょっと早く起きた朝は、ぼくにとって特別なじかんだ。

じぶんと向き合うじかんと言ってもいい。


コーヒーを飲みながら、じぶんと向き合って、じぶんを整える。


じぶんが、いま、何を考えているのか。

じぶんは、いま、何がしたいのか。


そうやって、少しずつじぶんを整えて、少しずつ進んでいく。


いつも早く起きれるわけじゃないけれど。

早く起きれた朝の特別なじかんを、これからも楽しんでいこう。


良い日になりますように。


ここまで、あなたの貴重なじかんを使って読んでくれて、ありがとうございます。

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