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スーパーマーケットの方々に配慮を!

そもそもnoteを書き始めたのは、ロックダウンにより自宅待機を余儀なくされていることがきっかけにはなっているのですが、最初の投稿から取り上げたようにスペインのスーパーマーケットの現状を早く伝えたいと思ったことも理由の一つにあります。

もちろん、外出するのは買い物に行くぐらいで、スーパーがネタになってしまうことも否めないのですが、裏を返せば外出制限の厳しさの幅はあるにせよ、世界各国共通して確実に人々が行く場所がスーパーでもあるのです。
案の定、日本のスーパーも今大変なことになっていますね。徐々に対策が始まっているようですが、それでも従業員の方々の負担が大きいな、というのが正直な感想です。各国でロックダウンのフェーズもスタイルも違うので、一概にこれが良い、ということはできないのですが、ひとまずスペインのケースをおさらいしてみようと思います。

1. レジ回り
各レジの対面部分にアクリル板が設置されている。
床には1m毎にテープが貼られているが、基本2m間隔で並ぶ(現在ソーシャルディスタンスの定義は2mとなっている)。

2. 入店時
アルコール消毒&ビニール手袋の着用。素手の場合はもちろん、既に手袋をしている人もその上から設置のビニール手袋をする。買い物を済ませたら指定のごみ箱に手袋を捨てる。入り口には担当の人が常時スタンバイ。

3. 人数制限
買い物をするのは1家族1人まで(介助が必要な人を除き)。バレンシアでは入店規制をしていなかったが(私が行く時間が比較的空いている時間帯である可能性もあり)、例えばマドリード等の大都市ではお店の外で2m間隔で列を並ぶ光景も。

4. 支払い
会計時の支払いは、衛生面の関係から現金よりもクレジットカード等のキャッシュレスが推奨されている。また、商品の返品は基本的には受け付けない方針。

ざっとこんなところでしょうか。
まず、1.に関しては既に日本で導入が始まっているところもあるようですね。ビニールカーテンは若干物々しい感じもしますが。。。
2.に関してはスペイン人の衛生面を全く信用していないシステムではありますが、個人的にはすごく安心感があります。
これら1.と2.に関しては店舗側でやらないとどうにもならないことですが、次の3.と4.に関してはお客さんの協力も必要になってきます。

3.に関しては、店舗側の入場制限も必要ですが、お客さんが1人で行く、という判断をすることでかなりのコントロールができます。今外出できる場所が限られているからといって、「スーパーには行っても良いんだよね」という気分で家族で出かけるのは本当にNGだと思います。今のままでは店舗内のソーシャルディスタンスの確保は不可能。。。

4.に関しては、現金授受による感染のリスクの観点から従業員の方への配慮につながると思います。それこそキャッシュレス化を進めたいのであれば、衛生面を武器にすれば抵抗感のある人もキャッシュレスを選ぶようになるでしょう。現金払いのもたつきも解消され、スピードアップにもなります。ちなみに、私も日々の買い物は現金派でしたが、今はキャッシュレスの方針に従っています。

というわけで、スーパーマーケット事情についての考察を長々と書いてしまいましたが、あくまでも私の実感に基づいたものです。
それと、よく海外在住の人が「今の日本は3週間前の〇〇だ」というコメントをしたりしていますが、確かにそうなんだけど、あんまりそういう言い方もしたくないなあ、と思ったりもしています。こちらでは強硬さが半端ない中で従っているわけで、日本の皆さんは今の状況下でよく頑張って自粛されているな、と思っています。ただ、他の国で起こっていることを情報として仕入れるに越したことはないので、とりあえず万国共通で起こりうるスーパーマーケットの問題に関しては伝えたいな、と思った次第です。

*冒頭の写真は、自宅付近のMigueleteの塔。どんな状況下でも変わらず鳴る鐘の音。12時には12回鳴るので迷惑でもあります(さすがに慣れたけど)。

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