ツラツラ小説。 私は孤独。

ツラツラ小説。 私は孤独。



幸せってなんだって思うことがある。
なろうとしてなれるものでもないし今のままでも案外、幸せって思えば幸せだし、とかそういうものだったりもする。私はたくさん考えすぎたみたいだ。
だから少し急いでた。急いでいるうちにあの男と出会った。史上最愛の男。しかしその時は史上最高の人だった。私はあまり、過程を踏まずに、その男と結婚した。私は家庭を持った。過程を知らない私は家庭を持った。
とどのつまり、私はそこで止まったまま。街に出歩くと、誘惑が多い。私は家庭を捨てて遊び回ることにした。私にはルールがある。その日のうちには帰ること。私の夢は一夜の夢。夢のまた夢、一抹の。泡沫のように儚いものである。私は昔の友達と会った。メガネで地味だった男とメガネで地味だった女だった。見下していた2人は確かな幸せを掴んでいるように見える。過程を大事にしたからだ。結果が全てなのは間違いない。しかし、過程を省みなければ、きっと良い結果にはならない。私は、だからそうなってしまった私を悔やみ、来年を迎える。
迎えた新年。迎春の匂いがする頃に、初詣でに行き、来年の私は今よりも幸せでありますようにってお祈りするんだ。今はただそれを待っている。



おわり。

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