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短編小説

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#冬

短編小説。 『ひまわりへ。』

あの日、僕たちはドライブに出かけた。2日前に別れた君が突然現れた。家に忘れ物をした君が物を取りにきて、でもなんか寂しくて2人で最後にドライブに行った。もちろん、友達として。僕はなぜかあの時、2人でいたいって思った。というよりも2人でいなければならないと思っていた。僕たちは2人でなければ意味がなく、1人だったらダメになってしまう。実際、僕はこの君がいなかった間、死んだような生活だった。具合も悪くない

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